大和高原へ
今日は梅雨の中休みか、雨が降っていない。すっきりとした青空とまではいかないが、バイクに乗って外出はできそうである。土曜なので、コロナ禍の中、人が集まる場所は避けようということで、大和高原の方に足を延ばす。私の住む奈良県は、県の北西部の奈良盆地に人口が集中しており、南部は山岳地帯、北部の東半分も大和高原といわれる高原地帯である。
名阪国道の横を通る脇道を登っていくと、予想以上に肌寒い。シャツの上に薄手のウィンドブレーカーを着ただけだった。しまったと思うが仕方ない。できれば曽爾高原あたりまでと思っていたが、方角を変え宇陀の方面に向かった。
宇陀松山
大宇陀の道の駅にバイクを止めて周辺を散策する。この辺りは宇陀松山といって、戦国時代に城下町として栄え、古い町並みが今も人々の生活の場でありながら残されている土地である。商業主義による観光地化ではなく、こういった自然な形で街の姿が保たれている場所を歩くと心が落ち着く。
津風呂湖へ
宇陀松山をしばし散策した後、大宇陀の道の駅を出て南に向かった。少しバイクを走らせると吉野が近づき、右手に曲がると津風呂湖が見える。
この湖は、今から60年ほど前に津風呂川をせきとめて造られた津風呂ダムのダム湖だが、観光用に整備され、ボート遊びや魚釣り、ハイキングが楽しめる。湖の周りも緑が多く、景色もまた美しい。津風呂湖のボート乗り場の建物の近くにバイクを置き、湖の周りを散策した。釣りをしている人はいたが、私のようにひとりで散策している人間はいなかった。
津風呂湖を出て、帰りは明日香を通って帰宅。明日香でもバイクを降りて少しぶらついてみた。
曇り空で少し肌寒かったが、いい休日を過ごすことができた。