初秋の土曜日
やっと初秋という雰囲気が出てきた土曜日。朝の散歩は城跡から堀端の道というコースを歩いた。城跡の方に向かう坂道の脇にザクロの木があり、赤く色づいていた。この前通った時は気づかなかったので、色づいたところなのだろう。
堀端の道を歩くと、夏場はずっと水鳥の姿が見えず、いてもカイツブリが1羽泳いでいるくらいだったのが、白いサギが大量に群れをなしてとまっていた。ダイサギとコサギが交じって、この写真に入っていないのもいるので、30羽以上になるだろうか。なぜこんなに集まっているのか鳥の気持ちは分からない。
シラサギの群れから少し離れたところに猫が寝そべっていた。あまりサギには関心がない様子。
宇陀松山へ
今日は宇陀を経由して津風呂湖あたりまで行こうかと思い出かけた。この方面に来るときは、道の駅宇陀路大宇陀で一息入れ、宇陀松山の町を少し歩く。今日もひと歩きと思い、まちづくりセンター千軒舎という建物に入ると、施設の裏手から宇陀松山城跡へ登る道が出ているという表示があったので行ってみることにした。今までなんとなくルートが分からず行ったことがなかった、
道は最初は舗装されていて、両側に杉の木が立ち並んでいる。100メートルおきに城跡までの距離を示す道標が立っている。
やがて道は地道になり、山の中に続いて行く。
やがて門のあったあたりと思われる場所を通る。石垣の跡と思われるようなものが少し残っている程度だ。
ずっと登っていくと、開けた場所に出て、ここが本丸跡だ。宇陀松山城は、14世紀半ばに秋山氏によって築城された山城で、16世紀末に多賀氏によって改修が行われたとみられている。だが、関ヶ原合戦後に入封した福島高晴が改易となり、城は取り壊されたという。ちなみにここは続日本百名城に選ばれている。
本丸跡はかなり高い位置にあるので、眺めもいい。白い雲の下、遠くの山々が重なり合って見える。
本丸跡の奥に盛り上がって見えているのが天守閣跡だ。行って見るとそこそこのスペースがある。真ん中に古い石碑が立っていた。
宇陀市歴史文化館「薬の館」
城跡から下りてまた松山の町を歩いていると、宇陀市歴史文化館「薬の館」という建物があった。前から見ていたが、中に入ったことはなかった。今日はなんとなく入ってみたくなったので入館した。入館料は310円(JAF割引で200円)。予想をはるかに上回る充実した展示だった。
ここは江戸時代に薬問屋であった旧細川家の住宅だが、細川家の子孫が藤澤家の養子となり、藤沢薬品工業株式会社を創設したことから、「薬の館」として大宇陀に残る薬関係の資料を展示しているとのこと。
昔の薬看板など、薬関係の展示が豊富だった。こういう展示は、昔の人々の姿が浮かびあがってくるようで見飽きない。というわけで、今日は少し立ち寄るつもりだった宇陀松山がメインになってしまったのだった。