晴天の休日
連休2日は昨日とは変わって晴天となった。朝からいつもどおり散歩に出かける、散歩コースにある紅葉が紅く色づいていた。春に色づく品種なのだろう。
その横で色づいているのは小さなみかん。金柑にしては季節が遅い気がするが、品種によっては今頃実がなるものもあるらしい。これも散歩コースに彩りを添えている。
五條へ
今日は五條新町のあたりを散策しようと思い出かけた。このあたりは年に1回くらい訪れる場所だが、五條新町のすぐ裏に流れている吉野川の川べりにたくさんの鯉のぼりが立てられて風になびいているという情景が見たくなったのだった。
途中で寄ったのが榮山寺。五條にあり一般的に有名な寺ではないが、創建は奈良時代初期で、藤原南家初代の武智麻呂が開創し、数多くの文化財を有する名刹だ。私も訪れるのは初めてだった。
普段はあまり人がいないようだが、今は八角円堂内陣装飾画の特別拝観期間中で、連休中とあって参拝客が多かった。堂内の仏像もななかなかすばらしかったが、撮影はだめだったので観るだけ。
下の写真は国宝の梵鐘。四面に小野道風の書と伝えられる銘文がある。
次の写真は塔之堂。お堂の前にはツツジがきれいに咲いていた。
これは本堂。本堂の中には重要文化財である薬師如来像などが安置されている。
これは国宝の八角円堂。紅葉の青葉の向こうに見えるという角度から。八角円堂は武智麻呂の子の仲麻呂が父母追善供養ため建立したという。堂内の仏像もかなり近くで拝観できた。五條という場所で天平文化を味わうことができるのも不思議な感じがした。
榮山寺を出て、五條新町の方に向かった。古い町並みを歩いた後、「まちなみ伝承館」と「まちや館」に入った。前に来た時と展示物が変わっているわけではないのだが、建物の中の空気感のようなものがなんとなく好きなのだった。
吉野川の鯉のぼり
町を歩いた後、吉野川の川べりに出てみると、やはり鯉のぼりがたくさん泳いでいた。親子連れがたくさんいて、子どもも楽しそうにしている。お金を使わなくても、子供が楽しめるものは世間に結構あるのだと思った。
この鯉のぼりの行事は20年ほど前から、市が家庭で使わなくなった鯉のぼりを集めて行っているという。なかなかいい取り組みだと思った。
鯉のぼりを見ながら川べりを少し散策した後、帰路についた。