今井町へ
ここからは一昨日の続きです。
神武天皇量を出てさらに北上して次は今井町の方に向かった。近鉄の駅で言うと、今井町は橿原神宮前から2駅北の八木西口に近い位置にある。
今井町は伝統的な建造物が集まっている地域で、重要文化財に指定されている建物も何軒かある。このあたりを歩くのはこの日が初めてだった。下の写真はまちなみ交流センターで、今井町の歴史の資料館となっている。この日は近鉄ハイキングの中で訪れたので、人がいっぱいで、ゆっくり展示を見る時間がなかったのが残念。
続いて街の中をぐるりと回ってみた。かなり広い。伝統的な町並みを保存している地区といえば、奈良県でも五條新町や、宇陀松山などがあるが、地域の広さは突出しているように思う。資料館や食事ができる店などもあるが、一般の住宅多い。長い年月、古い町並を保存し続けていくには、地域の協力がかなり必要だったのではないかと感じた。
下の写真はまちや館という建物で、無料公開している。座敷の中にも入ることができる。五條新町や宇陀松山もそうだが、こういった施設があるのもありがたい。
郵便局の前のポストも、レトロな旧式の丸型ポストである。他に、薬屋のショーウィンドウの陳列なども、あえて昔のものを残してあるのだろうが、昭和の香りが漂っており、なかなかよかった。
おふさ観音へ
今井町を出て、次はおふさ観音へ向かった。この寺は、正式には真言宗の観音寺という寺なのだが、一般にはおふさ観音という名で、庶民信仰の寺として昔から人々に親しまれている。境内にたくさんのバラが咲く花の寺としても有名だが、今は季節外れで、きれいなバラは見られなかった。
この日境内に入って目を見張ったのは数多くの提灯で、昨年の12月1日から提灯祭りというイベントが始まっているらしい。
境内に入った所に真っ赤な提灯が、それから奥の庭園に向かうところには色とりどりの提灯が下がっており、目を楽しませてくれたのだった。
おふさ観音は、境内でたくさんのメダカが飼われているということでも有名だが、今は冬だったのでメダカは容器の底に沈んでいたのだろうか、姿が見えなかった。
夏には風鈴祭りも行われるようなので、またみどころも増えるのだろう。季節が変わったときにまた訪れてみようと思った。
この近鉄ハイキングは「酒蔵みてある記ハイキング」という企画で、ゴールが喜多酒造「御代菊」という酒屋になっている。おふさ観音を出て、今度は南下して畝傍御陵前駅も過ぎたあたりに酒屋がある。近づくと長蛇の列。ハイキングマップの番号が当たり番号なら景品がもらえるのと、ふるまい酒があるというのでみんな並んでいるのだ。私も酒は飲まないのだが、とりあえず並んでみた。
残念ながら景品は当たらなかったが、これを見ると参加者は千人を超えていた様子。これほど人気の企画だとは思わなかった。
こういうハイキング企画で歩くのも、時にはいいかと思ったのだった。