読書
平野啓一郎『マチネの終わりに』 今日は読書の話題で、最近読んだ本2冊の感想。 1冊目は平野啓一郎の『マチネの終わりに』。平野啓一郎はずっと未読の作家だったが、この前『ある男』を読んでよかったので2冊目。映画化もされた恋愛小説だという予備知識…
有吉佐和子『青い壺』 今日は読書の話題で、最近読んだ本2冊の感想。 1冊目は有吉佐和子の『青い壺』。有吉佐和子は昭和40年代から50年代にかけて活躍した作家で、社会問題をテーマにした作品も多い。一度読もうと思いながら、今まで手に取る機会がな…
小川洋子『人質の朗読会』 今日は読書の話題。最近読んだ本2冊の感想。 1冊目は小川洋子の『人質の朗読会』。小川洋子の作品を読むのは3冊目だ。以前ブログにも書いた『ことり』がたいへんよかったので、あえて少し間を置いて買ってみたのがこの本。十数…
長嶋有『猛スピードで母は』 今日は読書の話で、最近読んだ本2冊の感想。 1冊目は長嶋有の『猛スピードで母は』。ブックオフに立ち寄った時、100円コーナーで目についた。作者についての予備知識はゼロ。かなり以前の芥川賞受賞作で、題名が印象に残っ…
平野啓一郎『ある男』 今日は読書の話題。最近読んだ本2冊の感想。 1冊目は平野啓一郎の『ある男』。未読の作家の本を読んでみようと思い選んだのがこの本。平野啓一郎といえば純文学畑の作家という印象があったが、読み物としてもおもしろい作品だった。 …
今村夏子『むらさきのスカートの女』 今日は読書の話題です。最近読んだ本2冊の感想。 1冊目は今村夏子の『むらさきのスカートの女』。数年前の芥川賞受賞作だが、なんとなく気になる題名で、一度読んでみようと思っていた。文庫本で160ページくらいの…
門井慶喜『銀河鉄道の父』 今日は読書の話題です。最近読んだ本2冊について。 1冊目は、門井慶喜の『銀河鉄道の父』。7年前の直木賞受賞作で、去年映画にもなった。映画を先に観るのは好きでないので、まだ観ていない。門井慶喜の作品を読むのは初めてだ…
大山淳子『あずかりやさん~桐島くんの青春』 今日は読書の話題。 前に読んだ『あずかりやさん』の続編を買って読んでみた。前作と同様に、普通のブックカバーの上に、オリジナルのブックカバーが付いている。内容は短編が4作品。どれもおもしろかった。 『…
ブックカバーを見て本を買う 本にはブックカバーがある。普段、カバーの絵だけで本を買うということはないのだが、思わず買ってしまったのがこの本。ブックオフで文庫本の棚を見ていると、ちょっと変わった質感の本があったので取り出してみると、手作り感の…
姫野カオルコ『昭和の犬』 今日は年が明けて初めての読書の話題。最近読んだ本から2冊。 1冊目は姫野カオルコの『昭和の犬』。 名前は知っていたが、今まで読んだことがなかった作家だ。直木賞受賞作で、ブックオフの100円コーナーで見つけたので一度読…
奥田英明『空中ブランコ』 今日は今年最後の読書の話題。最近読んだ2冊の本の感想を。 まずは奥田英朗の『空中ブランコ』。 20年ほど前の直木賞受賞作。題名は知っていて、ブックオフで目にとまったので買った。初めて読む作家で予備知識はまったくない。…
道尾秀介『カラスの親指』 今日は久しぶりに読書の話題で、最近読んだ2冊の本の感想です。 1冊目は道尾秀介の『カラスの親指』。 道尾秀介の本は、10年ほど前に『ソロモンの犬』を読んで以来2冊目だ。『ソロモンの犬』がいまいちだったので、次を読むこ…
短編集を読む 今日は読書の話題です。最近読んだ短編集を2冊。 短編集を買った時、好きな作家であっても、すべての作品がすばらしいと思えることはまずない。ただ、その中でぐっと心がひきつけられる作品がいくつかあれば十分だと思う。それは好きな歌手の…
初めての作家の本を買う 今日は読書の話題で、最近読んだ本の感想。 このところ、今まで読んでいなかった作家の本を読んでいる。若い時は本屋に行って本棚をなんとなく眺め、これはとピンときた本を買うと、大当たりだったということがよくあったのだが、年…
ブックオフで本を買う 今日話題にする3冊はすべてブックオフの100円コーナーで購入した。したがって合わせて330円。私は本をきれいなままでとっておく趣味はないので、ブックオフは費用対効果という面では最高だ。 朝井リョウ『何者』 朝井リョウの本…
小川洋子『ことり』 今日は読書の話題です。 最近読んだ本の中から今日は1冊。小川洋子の『ことり』。 小川洋子は1962年生まれということで、私とほぼ同年代の作家だ。過去には『博士の愛した数式』を読んだが、それ以来なので2冊目になる。この本を買…
伊坂幸太郎『重力ピエロ』 ひさしぶりに読書の話題です。 今年になってから読んだ本の中から2冊。まず1冊目は伊坂幸太郎。 伊坂幸太郎の本を読むのは初めてだ。その作家の作品の中で、自分に合うものと合わないものがある場合、最初に合わないのを読んでし…
最近読んだ本 今日は久しぶりに読書の話題でも。 ここ数か月で読んだ本の感想。主に電車に乗る時のために買って読み、気に入った本は家で続きを読んだりする。新しく出た本というわけではないが、その時の気分で買うので、かなり以前に出たベストセラーをブ…
最近読んだ本 今日は久しぶりに読書の話題です。 あまり読んでいなかった女性作家の本を読んでみようということで、最近(といっても2か月ほど前)読んだ本2冊。まだ読んでいなかったのが恥ずかしいくらいの作家だ。初めて読む作家の場合、何から手をつけ…
最近読んだ本から 今日は読書の話題。 私は電車に乗る時、本を携帯していないと落ち着かないので、必ずカバンに本を入れておく。近年読書量はめっきり減ったが、時々新しい本も買って読んでみる。 私は女性作家の作品をあまり読まなかったのだが、この夏、青…
麻雀放浪記の世界 今日は読書の話題です。11月17日の『麻雀放浪記』の続き。 この話は冒頭でチンチロリン賭博に明け暮れるアウトローたちの姿が描かれ、主人公の坊や哲が登場する。最初の場面は三人称で書かれているが、坊や哲の登場からは「私」という…
阿佐田哲也 今日はひさしぶりに読書の話題です。 かなり昔に読んだ、阿佐田哲也の『麻雀放浪記』の話。 阿佐田哲也というペンネームは、作家色川武大の麻雀小説用のペンネームだ。色川武大として発表された小説も素晴らしい作品が多く、直木賞を始めとして数…
『おそろし~三島屋変調百物語事始』 今日は読書の話題。 青春18きっぷで日帰り旅をする時は、必ず列車内で読む本を用意する。今回は、先日姫路に行った時に読んだ本。宮部みゆきの『おそろし~三島屋変調百物語事始』について書いてみる。 宮部みゆきの本…
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 今日は雨模様。朝の散歩もやめたので読書の話題でも。 青春18きっぷの旅で、列車内で読んだ本の感想の3回目。先日和歌山方面に行った時読んだ東野圭吾の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』。 東野圭吾の本は、最後に読んだのが15年ほど前の…
宮部みゆき『火車』 今日は読書の話題。先日青春18きっぷで日帰り旅をしたとき、列車内で読んだ本の感想の続きで、宮部みゆきの『火車』。 宮部みゆきは、なぜか今まで読んでいなかった。年代としては、私と同世代の作家ということになる。ミステリーから…
青春18きっぷと読書 久しぶりに読書の話題。 今年の夏は青春18きっぷを買って、すでに3回使用したのはこのブログにも書いた。私は電車の中では読書が進む。長時間乗車する時、手元に本がなかったら禁断症状が出るので、こういう時には必ず文庫本を2,…
シュリーマンという人物 今日は読書の話題。子供の頃読んだ『夢を掘り当てた人』について書いてみる。 『夢を堀り当てた人』はヴィーゼという人が記したハインリヒ・シュリーマンの伝記である。私が読んだのは、小学校4年生くらいだったと思う。 シュリーマ…
『トムは真夜中の庭で』 今日は久しぶりに子どもの頃の読書の話。フィリパ・ピアスの『トムは真夜中の庭で』を取り上げる。 この本を読んだのは、小学校3年生くらいだったように思う。もちろん自分で買った本ではなく親からあてがわれたものだが、夢中で読…
水曜日の朝 3月までは、水曜日の朝は水木金と3日間仕事が続く初日だったので、週初めの感じがあったが、4月から木曜が休みになり、金曜1日仕事に出た後が土日と言う日程になったので、週末感がある。 いつものように朝の散歩をする。ここのところ激しい…
雨模様 今日は雨のようだ。朝から外を歩いても、いつもは朝日が見える東の山の上に灰色の雨雲がかかって、いまにも降り出しそうである。週末は、少し季節が逆戻りしたような気候になる模様。 朝日が見えない東の空 村上春樹の小説以外の作品 今日は読書の話…