ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

近鉄電車3日間フリーきっぷの日帰り旅 ~ 其の四

今日は吉野へ

   一昨日のできごとです。

 近鉄電車3日間フリーきっぷの日帰り旅の3日目。今日は吉野に行くことにした。吉野はバイクでも行ける範囲だが、さすがに2日間、長時間電車に乗っていると軽めのメニューにしておこうという気になる。また、吉野へ電車へ行くのは、高校生の時以来なので、車窓の風景も見てみたいという気もあった。

 橿原神宮駅で乗り換えて吉野行きの電車を待つ。平日で、橿原線は通勤らしき人が多かったが、吉野方面行きのホームは、のんびりした雰囲気が漂っている。

9時ちょうどの吉野行

 橿原神宮から吉野までの路線は、南下した後ぐるりと西へ大回りしてからまた東に戻り、吉野川に沿うようにして走る。吉野川と線路の間には建物や木々が立っているが、その隙間から、陽光を受け光る川面が見える。電車はその後吉野川を渡り、やがて終点の吉野に到着。まだ、桜の見頃には少し早い平日とあって、吉野で降りる乗客はそう多くなかった。

近鉄吉野駅

山に登る

 駅から山上の中心的なエリアまで、バス、ロープウェイも通っているが、徒歩で十分登れる。室生寺の奥の院までの石段を上るより楽なくらいだ。(と言っても室生寺を知らない人には分からないか・・・)ロープウェイを横目で見ながら15分ほど坂を上ると、吉野観光の中心となる通りに出る。

ロープウェイ(料金は大人450円)

吉野山の雰囲気

 下千本と呼ばれるあたりから蔵王堂を経て続く通りが吉野山のメインストリートで、たくさんの店がある。土産物屋、飲食店、吉野葛・柿の葉寿司・草餅・桜餅などの地元特産物の店、それから地元の胃腸薬として有名な陀羅尼助(だらにすけ)の店など、よりどりみどりだ。これだけ多くの店が集まっていて、桜や紅葉のシーズンなど観光で人が集まる季節も限られているのに、採算がとれているのは不思議だ。

胃腸薬を売る店

 吉野をフルに堪能するなら、徒歩で奥千本まで登り金峯神社から西行庵まで行くのがいいのだろうが、体力と相談し、中千本のバス操車場を登ったあたりの通りを歩き、戻った。このあたりは由緒ある寺院が数多くあり、歴史を感じさせる。下の写真は金峯山寺の本堂である蔵王堂。いつ見ても圧倒される。

蔵王堂

 去年の夏にバイクで吉野に来た時、見かけた柴犬が今日も寝そべっていた。よほど寝るのが好きな犬のようだ。7月3日のブログにも載せたが、あの時はもっと道路にはみ出して寝ていて車に轢かれやしないか心配した。

よく寝る柴犬

帰りに少し寄り道

 下山して駅まで戻ってきたらまだ昼過ぎだったので、帰りは吉野口駅で下車してぶらついてみた。この駅の横はバイクで通ったことがあるが、なんとなく雰囲気が好きだ。吉野口は同じ駅舎内にJRと近鉄が同居しているのだが、乗り換えのためにJR列車のすぐ横のホームに近鉄電車が停まっている。

JR列車のすぐ横に近鉄電車が

  駅周辺を散策していると、見知らぬ高齢の女性から話しかけられ、近くの小学校の桜が満開で見頃だからぜひ見て行くとよいと力説する。行ってみると確かに満開だったが、曇り空だったのであまりぱっとしない。しかし親切に教えてくれたその方に感謝の意を表して写真だけでも上げておく。

 3日間の日帰り旅はこれで終了。すべてきっぷを買っていたら1万円くらいにはなったはずなので、お得なきっぷだった。

満開の桜 曇天が残念