おまけの1日に名張に
近鉄のフリーきっぷで土日でかけ、月曜も一応休みをとっていたのだが、天気は雨予報。朝からかなり降っていたので、1日休息と思ってのんびりしていたら、9時頃には雨がやんでいた。そうなると、せっかくきっぷが1日分余っているのに使わない手はないと思い、電車に乗った。
10時過ぎに出たので、あまり遠出もできないが、とりあえず橿原線の八木で乗り換え三重方面へ。予定のないおまけの1日なので、乗った電車が名張行きだったことから名張で降りた。
とりあえず、駅の周辺から町を歩く。私はあまり予定を立てずに、初めての町を歩くのは結構好きなのだ。名張は江戸時代に初瀬街道の宿場町であったので、古い町並みがまだ少し残っている。武家屋敷や町家など公開しているが、月曜で閉館だったのが残念、予定を立てずに来るとこういうこともあるが、しかたない。
町を歩くと古い店がつぶれずに営業しているというのも、こういった町のいいところで、のんびりした気分になる。
町の中に、大きな鳥居と神木めいた松の木が立っている。これは神社の参道の入口にあたる場所のようだが、初めて見ると、交差点にいきなり鳥居が出現したように見えるのだった。
やけに寺が密集している地帯があったり、色鮮やかな鳥居が立つ小さな稲荷神社があったり、歩いていて飽きない町並みだ。
少し歩くと、まだ駅前からそう離れていない場所なのに、いきなり牛小屋があったりして、なかなか懐の深い町だと思ったのだった。
江戸川乱歩生誕の地
名張は江戸川乱歩生誕の地で、私は乱歩の本はかなり読んでいたのだが、知らなかった、あるいは聞いたことがあったが忘れていた。町の中に乱歩生誕の地という碑が建っているのだが、これが結構見つけにくい場所にある。さすが推理小説の巨匠、記念碑もすぐに発見させてくれない。
なお、駅前には乱歩の銅像が建てられているが、これは幹線道路の脇で分かりやすい場所にある。銅像の色合いや手の様子は違うが、なぜかケンタッキーのカーネルサンダースを連想してしまったのだった。
おまけ編はこれくらいで。