湯浅の町を歩く
昨日の続きです。
湯浅の町で、醤油資料館の次に入ったのが甚風呂。ここは幕末から昭和の終わり頃まで、「戎湯」の名前で昔営業していた銭湯の跡を、資料館として保存して公開している施設だ。男女の浴室や番台などが残っている。
下の浴槽で昭和60年まで営業されていたという。今は町の銭湯自体が昔より随分少なくなっている。
浴室の奥には、昔の建物がそのまま展示室となっていて、昔の資料が展示されていた。案内の女性がたいへんていねいに説明してくれた。土地の印象というのは、そういうことで決まったりする。
甚風呂を出て、次に入ったのが旧栖原家住宅。これは「フジイチ」の名で醤油醸造を営んでいた商家の建物を公開しているもので、ここも案内の女性がたいへん丁寧に説明してくれた。
昔の醤油醸造関係の品が展示されており、裏が工場になっていたという。蔵がまだ残っていて、それも公開されていた。
湯浅から下津
湯浅の町を歩いて駅に戻ったら、まだ昼前ですぐ帰るには早い時間だったので、和歌山駅に戻る途中で、海が近い駅で降りながら戻ることにした。こういうところが18きっぷのいいところ。最初に降りたのが下津駅。初めて降りる駅だ。ホームはやけに長いが、外から見ると、張りぼてで作られた駅舎のように見える。
マップで駅のすぐ近くが海岸線ということが分かるだけで、海辺の風景かは分からない。家並みを少し抜けると海が見えてくる。海は大きな船舶が泊まっているいる港だった。海上保安庁と書かれた船も見えた。
下津から冷水浦
あまり見どころのある海岸でもないので、駅に戻る。きのくに線も和歌山駅に近くなると、30分に1本来るので、すぐに次の列車に乗って、もう1駅降りることに。
次に降りた駅は冷水浦。このあたりは海南市になる。冷水浦駅は、ホームがあって駅舎がほとんどない無人駅だ。駅から坂道を下りて、通りを越えたところが海になる。向こうにマリーナシティーのカラフルな建物が見える。
のんびりと釣りを楽しんでいる人もいた。ここもそれほど長く見ているような景色でもないので、次の列車に乗って帰路についた。