ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

2024年 早春の石山寺

朝の水鳥たち

 爽やかな土曜日の朝となった。いつもどおりゆっくりと朝の散歩に出かける。一昨日の散歩の時に観た早咲きの桜がもうすでにかなり散っていた。桜はつぼみから咲いて、散るまでが早い。

 散歩コースに比較的大きな池があり、冬場はカモなどが泳いでいる。ここしばらく水鳥の姿を見なかったのだが、今日はカルガモが小さな群れで泳いでいた。

カルガモ

 その横に泳いでいたのはカイツブリ。カイツブリは写真を撮ろうとするとすぐ気配を察して潜ってしまうのだが。この鳥はのんびりしていた。

カイツブリ

 近鉄の踏切手前の貯水池横にはバンの姿。バンも敏感で、近くに人の気配を察するとすぐ草むらに隠れるのだが、今日はエサを食べるのに集中していたのか、逃げて行かなかった。

バン

石山寺へ

 今日は気温が20℃くらいまで上がるという予報が出ていた。来週はまた寒さがぶり返しそうなので、今日のうちに遠出しようと思い、足を運んだのが石山寺。去年は3月4日に来たが、まだ梅は七分咲きくらいだった。ここの梅は開花が遅めのようだ。ネットで調べると、梅は見頃から散り始めくらいで、早咲きの桜がちょうどいい感じに咲いているようだった。

 瀬田川を右手に見ながらバイクを走らせる。空は晴れ暖かく、風が心地よい。寺に向かう前に、川べりの遊歩道に出てみた。瀬田川が琵琶湖に近づくあたりの風景はいい。水鳥が点々と泳いでいるのが見える。

瀬田川上流

 黒っぽい水鳥が多い。オオバンにキンクロハジロにホシハジロといった鳥が目についた。

水鳥たち

 今日の石山寺は参拝客が多かった。そういえば今まさに大河ドラマで源氏物語をやっている。石山寺といえば紫式部が「源氏物語」の着想を得た寺として知られている。「源氏物語」だけでなく、平安文学全般に縁の深い寺だ。

石山寺

 下の写真が「源氏の間」。普段は紫式部の人形が置かれているのだが、修繕中とかで主のない部屋となっていた。来週早々には戻って来るらしい。

主のいない「源氏の間」

 境内にある梅林の梅の花は、やはり満開からちょっと散り始めくらいの感じだった。石山寺は広い境内のあちらこちらに花が植えられていて、どの季節も自然の美しさが味わえる寺だ。

石山寺の梅①

石山寺の梅②

 桜もソメイヨシノはまだだが、早咲きの桜がきれいに咲いていた。うすいピンクに咲いていたのがカンザクラ。

カンザクラ

 色が濃く、花びらが独特の形をしているのがカンヒザクラ。この桜は台湾産であるらしい。

カンヒザクラ

 境内の高い場所から見下ろした瀬田川の風景。昔も川面はこんな感じで見えていたのだろうかと思った。

瀬田川を見下ろす

☆明日に続く!