ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

2023 梅を見る ~ 石山寺

朝の鳥

 土曜日の朝。天気はよく、青空が広がっている。7時過ぎてから朝の散歩に出かけた。空気はまだ少し冷たいが、確実に冬から春の空気に変化している。

 朝の散歩コースの道の脇に梅の木が何本かあるのだが、完全に開花している木もあれば、今から開花するといった花もある。赤い梅の花がちょうどつぼみがほころび始めるところだった。

青空を背景に

 今朝は散歩コースにいた鳥の姿を何枚か。ありふれた鳥ばかりで、特にきれいに撮れてているわけでもないが紹介。

 小さい貯水池にダイサギが一羽立っている。背中のところに羽が一本だけ飛び出しているのが気になる。

貯水池にダイサギ

 電線にコサギが三羽。ダイサギと比べるとやはり小物感が強い。コサギはこうやって仲良くいっしょににたむろしていることが多い。

青空にコサギ

 田んぼの中から鋭い声が聞こえる。耳に刺激のある声はケリの声だった。この鳥は、田んぼの色が保護色のようになっていて、声がないといるかいないのか分からない。ただ横を通って飛び立っていくと、白い羽の色がくっきりと際立って見える。

田んぼの色と同化しているケリ

 葉っぱを落とした枝に止まっているのはヒヨドリ、ヒヨドリもしょっちゅう見かける大きな鳥だ。この鳥は平安時代に貴族が好んで飼ったといわれている。姿も鳴き声もそれほど風流な鳥ではないのだが、飼えば人慣れする鳥のようだ。

しょっちゅう見かけるヒヨドリ

石山寺の梅 

 今日はかなり気候も良くなるということだったので、梅を見に少し遠出してみようと思い、石山寺の方に出かけた。去年の11月、紅葉の季節にも足を運んだので、それほど久しぶりという感じはしない。梅は桜と比べてかなりシーズンが長いが、石山寺の梅は少し遅めのようだ。アクア琵琶のところにバイクおいて瀬田川の川べりを散策。その後、少し川の上流に向かって移動すると石山寺に着く。

東大門の仁王像

 梅の花はまず、境内に入ったところに盆梅の鉢がかなり置いてある。まだこの鉢も五分咲きくらいでこれからという感じだった。毘沙門堂を背景に1枚。

お堂を背景に

 蓮如堂の前に、源氏物語ちなんだ名前のついている鉢が置かれていた。これもまだ咲き始めといったところ。

「源氏物語」にちなんで

 梅林は本堂の横から上り、多宝塔のさらに上のあたりにある。ここもまだ五分咲きから七分咲きに向かうくらいだった。去年紅葉を見に来た時、11月中旬過ぎでまだ見頃の手前だったので、紅葉も梅も遅めなのか。

まだ五分咲きから七分咲きと言ったところ

 梅は青空だけを背景にして撮るときれいだが、これだとどこの梅でも同じになってしまう。下の写真は向こうに見える山々を背景に。

山を背景に

 石山寺は梅だけではなく、桜、つつじ、牡丹、紅葉など、花の見どころが多い寺だ。今日も椿がきれいに咲いていた。また寒桜も見られた。木の幹に、夢の桜というプレートが付けられている。

ピンクの椿の花

 なぜ「夢の桜」なのか気になって、帰ってから調べてみると、今から38年前の日航ジャンボ機の墜落事故で寺の副座主の妹さんが若い命をなくし、母が、桜の咲く山を犠牲者の方々が登る夢を見たことから、犠牲者の数と同じだけの苗木を植えたという。しかるべきいわれがあったことを知ったのだった。

夢の桜