弁天町・大正
先週土曜日の続きです。
安治川トンネルを出て、弁天町の方に向かった。ちなみに下の写真は安治川の堤防の壁の落書き。昨年亡くなった元首相だと思うが、妙に似ていると思い印象に残ったのだった。
弁天町まで、川に並行した道を歩いた。大阪は都会だが、場所によってエアポケットのように人が いない場所があったりする。下の道もそんな感じだった。街中では、自販機の空き缶入れから空き缶を拾い出して集めている男性を見かけた。
そうこうしているうちに、弁天町駅に到着。実際の距離は分からないが、感覚的には大阪天王寺間のほぼ中間点という印象。
弁天町駅の近くの公園に、ピンクの花が咲いていた。山茶花かと思ったが、花弁がかなり大きい。グーグルで画像検索するとハルサザンカと出た。
弁天町と大正の間には尻無川という川があり、川を渡ることになる。この川には橋がある。すぐ横に京セラドームがあり、横目で見ながら橋を渡る。
尻無川には鉄橋がかかり、そこを列車が走っていくのが見える。
川のほとりに白い鳥がたくさん群がっているのが見えた。カモメに似ているが、こぶりで嘴が赤い。ユリカモメのようだ。尻無川にこんなにたくさんいるとは知らなかった。ちなみに「伊勢物語」に出てくる都鳥はこの鳥だ。人慣れしているのか、近づいても逃げない。昔ヒッチコックの「鳥」という映画があったが、大型の鳥が集まってこちらを見ているとちょっと気味悪かったりする。
やがてJR大正駅に到着。大正駅の周辺は、飲食店が多い。夜になると賑わいを増すのだろう。
芦原橋・今宮・新今宮・天王寺
さて、ここまで順調に来たのだが、大正と芦原橋の間で道に迷ってしまった。地図で見ると1キロ弱なのだが、遠回りして30分ほどかかった。もともと方向オンチですんなり行く方が珍しいのだ。
芦原橋は、前になにかのサイトのアンケートで大阪環状線の中でいちばん印象の薄い駅という結果が出ていたが、私はそうでもない。昔大阪人権博物館があった時、何回か来たものだが、前知事によって閉館に追い込まれてしまった。いい施設だったのに残念だった。なんとか芦原橋着。
さて、天気はここまでなんとかもっていたのだが、このあたりでポツリポツリと降り出した。どうにか傘なしで歩けるくらいだが、のんびりする気にはなれない。というわけで、芦原橋から今宮、新今宮、天王寺はさっと歩く感じで終わった。もっとも、このあたりは駅間が短く、合わせて2キロくらいだ。天気がよかったら、新世界界隈をすこしぶらついて帰ろうかと思っていたのだが残念。
ちなみに、新今宮は新世界のお膝元で、すぐ近くに労働者の町釜ヶ崎があるという大阪でも色の濃い場所だ。また、JRと南海電車の乗換駅で、すぐ横に大阪メトロ御堂筋線の動物園前駅があり、阪堺電車の新今宮駅もあるという交通の要所でもある。下の写真は阪堺電車の新今宮駅。
新今宮を過ぎてあべのハルカスの建物が見えて天王寺。これで年をまたいで2日にわたって環状線一周完了したのだった。