大阪へ
正月過ぎあたりに、ちょっと大阪に出てみたくなる。好きなのは天王寺界隈。私の住んでいるところから、JR大和路線で乗り換えなしで30分で行けるということもあるが、雰囲気が好きで、昔からこれという事がなくてもぶらりと足を運ぶことがあった。
天王寺駅で降りて動物園の方に向かって歩く。美術館の方に曲がると、新世界のあたりが見通せ、通天閣が高くそびえている。
そのまま少し歩くと河底池という池があり、和気橋という赤い橋がかかっている。このあたりの眺めもなんとなく気に入っている。
池を眺めていると、近くをアオサギが歩いている、ここのアオサギはなぜか人を怖がらず、すぐ横を歩いても逃げない。
新世界あたり
まっすぐ行くと茶臼山だが、そこまで行かず、新世界の方に向かった。正月明けの土曜日だが、まだ午前中だったので、それほど人でごったがえしている感じはなかった。食べ物屋の看板など、原色が通りを覆いつくす。
昔と比べると、このあたりもずいぶん様変わりしてきたが、やはりあやしげな場所は残っている。下の写真は国際劇場という映画館で、一部の方には有名なスポット。
街角にあるちょっとあやしいガチャガチャ。1回5百円。
今日は新世界を抜けて大国町の方に向かって歩いた。あまり足を運ばない方向なので、歩いているうちに、いつの間にか今宮戎神社の近くに出ていた。ここは商売繁盛の神様で、人出が多くなるのは1月9日~11日の十日戎だ。
今宮戎神社を出て歩いていたら方角が分からなくなり、適当にうろついているうちにまた新今宮のあたりに戻ってしまった。私は方向オンチなので、よくこういうことが起きる。下の写真は阪堺電車、新今宮駅前のゴキゲンな駅舎。
新今宮周辺は、労働者の町である西成区のあいりん地区がある。12月初めに、あいりん総合センター前で生活する野宿者の立ち退きの強制執行があったばかりだ。
センター前には、数か月前までは野宿する人たちの荷物が所狭しと置かれていたが、撤去され、今はフェンスが立てられている。野宿者に対する強制執行への抗議声明と題された紙が貼られていた。
あいりん地区の通りも歩いてみた。このあたりは来るたびに人の姿が減っているような気がする。帰りは新今宮駅から大和路快速に乗った。