曇り空の大阪を歩く
昨日の午後から雨になり、朝もまだぐずついた天候だった。今日は1日曇り空という予報で、雨は大丈夫そうだったので、外出することにした。なんとなく大阪の街を歩いて見たくなったので、朝から大和路線に乗って天王寺まで出た。
まず、天王寺公園を抜けて、新世界の方まで歩いた。地面が濡れ、少し細かい雨が残っている。まだ朝の10時頃なので、人出は多くない。新世界から見る通天閣はいかにも大阪という風景。
新世界を抜けて新今宮駅の方へ。新今宮は、JRと南海電車が隣接していて、下に阪堺電車が走っている。下の写真は阪堺電車のゴキゲンなホーム。
新今駅の前から、国道43号線に沿って西の方に向かって歩いた。そのままずっと進むと南海電車汐見橋線の線路が見え、その向こうには木津川が流れている。汐見橋線は南海電車の中でもローカル支線で、木津川駅は、ユーチューブなどで都会の秘境駅的に紹介されたりするが、別にそんなことはない。確かにさびれた感じはあるが、今は駅の周囲にゴミもなくすっきりしている。
渡船に乗る
このあたりまで来たのは、渡船に乗ってみようと思ったからだ。大阪は川の多い町だが、市民の足となっている渡船が今もまだ8か所稼働している。橋の代わりとなるものなので、無料だ。2年前に渡船巡りということで2日に分けて全部の渡船に乗ったことはブログにも書いたが、今日は落合上渡船場から大正区側に渡り、落合下渡船場から戻ってくることにした。
落合上渡船場は、南海線の駅でいえば木津川と津守の間にあるので、川沿いの道を歩く。古い工場や倉庫が並ぶ道で人通りは少ない。殺風景といえばそうだが、こういう風景も好きだったりする。
10分ほど歩くと落合上渡船場に着いた。ちょうど発船の時刻で大正区側から、こちらに渡船がやってくるところだった。
渡船の時刻表はこんな感じ。場所によって違うが、ここは15分間隔で船が出ていて、通勤通学の電車の時刻表と変わらない。
曇り空の下の木津川の風景はこんな感じ。
大正区側に着き、少し歩くと目の前に広い公園がある。これは千鳥公園。春先は桜がきれいだが、今は一面新緑で花の色はほとんどない。公園内の散策路は広く整備されており、中にブランコなど遊具があるスペースや休憩所などもある。
公園内の坂道を上ると、展望のいい場所に出る。ここは昭和山といって、標高33メートルで、大阪市で2番目に標高の高い場所らしい。
ここからの眺望はなかなかいい。これはアベノハルカス。
千鳥公園を出て、大正区のメインの大通りを歩く。人通りはそれほど多くない。このあたりはJRや私鉄、メトロの線が通っていない場所だ。大正区を中心に渡船が残っているのは、そのあたりの交通事情も関係しているのだろうか。
帰りは落合下渡船場から対岸に渡り、汐見橋線の津守から帰った。