曇り空
正月というのでいつもより遅く、6時半頃に起床。時間が経って7時を過ぎてもなかなか明るくならない。外を見るとどんよりとした曇り空。私は単純に青空が好きな方なので、なんとなく気分も上昇しない。
いつもの習慣で朝の散歩に出かけた。やはり空は一面曇っている。散歩道を歩いていくといつもの景色。黄色と白の近鉄特急が通り過ぎる。乗客は少ない。
去年から色づいて食べ頃と思われるミカンは、まだそのままなっている。散歩道に少しでも彩りがあると気分が違うのでいい。
貯水池の縁にコガモが数羽たむろしている。数枚撮ってみたが、ピントがかなり甘いのでボツに。コンパクトデジカメのオートモードなのだが、曇り空の日はピントが合いにくい気がする。
矢田寺へ
初詣は昨日済ませたが、午前中バイクでひと走りの矢田寺に行った。まだ正月二日なので初詣客でにぎわっているかと思ったが、そんなことはなく人の姿はぱらぱらといった感じ。本堂で手を合わせてきたが、ここはいつ来ても落ち着いた雰囲気でいい。
本堂前の木像は賓頭盧尊者像(びんずるそんじゃぞう)。俗になで仏と呼ばれ、なでると病気が治るとされている。
へんろ道
参拝した後、本堂の横から裏手に回ってみると、そこにもお堂がいくつかある。下の写真は舎利堂。
裏手が矢田山になっているが、そこには大正時代に開かれた矢田寺八十八ヶ所霊場がある。これは山道に 、四国霊場のお寺の本尊と弘法大師を石仏で現わし、巡拝をするコースで、近年になって道も整備され、寺の名前が書かれたステンレス製の案内板も立てられ、回りやすくなった。
私はコースを通して回ったことがなかったのだが、ふと回りたくなったので、歩いてみた。
全長3.5㎞ほどのコースだが、山道でアップダウンがあるので1時間半ほどかかる。寺からの上り道を登っていくと、落ち葉が敷き詰められたようになった道の脇に石仏が点在している。
石仏は第一番霊所から順番に姿を現すようになっており、横に建てられた案内板によって寺の名と本尊が分かる。石仏は寺の本尊を模して作られたとあって、一体一体姿が違う。大正時代にこれだけのものをこのような場所に作ったというのだからたいしたものだ。
へんろ道はずっと上っていき、途中の見晴台という建物のところを過ぎて下りに入るが、その後も一部上り道が入ったりする。いちばん最後の第八十八番札所の大窪寺の薬師如来は矢田寺の墓地のすぐ横に立っていた。正月からへんろ道を歩いて、なにかご利益はあるのだろうか。