ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

大阪の渡船を巡る ~ 其の二

甚兵衛渡船場

 一昨日の続きです。

 天保山渡船場から甚兵衛渡船場は、港区をほぼ横切る形になり、4㎞近くある。今回の渡船巡りの中でいちばん歩く距離が長い場所だ。このあたりは初めてなので、道を間違えないようにスマホに取り込んである地図で確認しながら歩く。

 途中で4か所、橋を渡るが、最初の橋の手前に赤レンガの建物が見える。私は赤レンガが好きなので、足を止めて近寄って眺めていた。築港赤レンガ倉庫という表示があり、中にはレストランやクラシックカーのミュージアムなどがあるようだ。

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築港赤レンガ倉庫

 道路の脇の風景は、次第に工場や倉庫が多くなっていく。地図をスマホで時おり確認しながら歩いたのだが、やはり道を間違え、ちょっと行き過ぎて戻る感じになってしまい、この区間は1時間ほどかかってしまった。

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橋を渡る時に見えるベイエリアの風景

 甚兵衛渡船場も、船の起点が対岸にあるので、船が来るのを待つ形になる。天保山と比べると、ここから先の渡船場は自転車の人など地元の方が大半で、人数も4,5人くらいと少ない。

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対岸から船がやって来る

 この渡船が渡る尻無川は川幅も広くなく、橋の代わりという感じがぴったりとくる。船は1分くらいで対岸に着く。往復したら次の発船時刻まで乗務員も休憩場所で一息といったところだが、甚兵衛渡船場は昼間でも15分間隔で船が出ているので忙しい。乗務員の方は、雨の日も、冬の厳寒の日も時間通りに運航しなければならないので大変だろう。

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渡船場の外の風景

千歳渡船場・船町渡船場

 甚兵衛渡船場の次は、千歳渡船場から船町渡船場と続く。渡船場の間の距離は1.5㎞くらいで、この辺りはずっと大正区の中を歩くことになる。(一昨日のブログの地図参照)実は8か所の渡船場のうち、7つまではどちらかの岸あるいは両岸が大正区である。

 千歳の渡し場は天保山と並んで渡航距離が長い。左上に青い千歳橋を見上げながら船は進んでいき、眺めはよい。

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千歳渡船場の乗船風景

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千歳の渡船は千歳橋の横を通っていく

 船町の渡しは、木津川運河を渡る渡船で、距離はたいへん短い。すぐそこに向こう岸が見えているので、これくらいならすぐに橋が架けられそうなのにと思うのは素人考えなのだろう。

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向こう岸がすぐそこに見える船町渡船場

木津川渡船場

 さて、次が木津川渡船場で、ここで大正区から住吉区へと渡る。各渡船場には時刻表があり、昼間は20分おきくらいに船が出ているのだが、木津川渡船場だけは、45分間が空く。私は船町渡船場1時20分発の渡船に乗った。そこから木津川渡船場まで1㎞ほどなのだが、木津川渡船場の出航が1時30分から2時15分までないのだ。木津川渡船場に着いたのが1時35分くらいだったので、40分くらい待つことになった。近くは工場や倉庫ばかりで喫茶店やコンビニもない。仕方ないので、殺風景な建物を眺めながら周辺をぶらついて時間をつぶした。

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船は繋留されているが発船時間が来ない

 木津川渡船場を渡って、後3か所まだ渡し場が残っていたのだが、かなり足も疲れてきた。残った渡船場は、すべて木津川の西成区と大正区の間を渡る場所にあるので、また今度西成区側から行って見ようと思い、この日はここで切り上げたのだった。