3月になった
昨日から月が変わって3月。今から彼岸くらいまでは早春という感じがする。暦の上では立春過ぎれば春なのだが、感覚的に2月は冬だろう。
土曜日なので7時半頃から朝の散歩に出かけた。散歩コースにある梅の花が、散り始めてはいるが、青空にきれいに映えている。
池の縁にキセキレイがいた。貯水池の多いところなので、冬場はたいてい1回歩くと2、3羽はハクセキレイを見かけるのだが、キセキレイはあまり目につかない。感覚的には、ハクセキレイ100羽に対してキセキレイ1羽くらいの割合だ。離れたところから1枚写真を撮って、近づいたら逃げて行った。
池の縁にはアオサギも立っていた。結構近くで写真を撮っても逃げない。アオサギは別に青くないのになぜかアオサギという。
畑にはエンドウの花。春になると畑の中にも彩りが生まれてくる。
天王寺あたりへ
今日は天気はいいが気温が上がらないという予報なので、バイクで出かけるのはやめ、奈良公園周辺でも歩こうかと駅まで行った。途中の公園はいつも仕事に出かけるとき通るのだが、休みの日はのんびり歩くので風景がよく目に入る。黄色い花が勢いよく咲いていた。ウンナンオウバイだ。
駅に向かっている途中で気が変わり、奈良公園は2月初めに歩いたので、大阪方面に足を向けたくなった。ちょうど駅に着いたタイミングで大阪行きが来たので乗って天王寺で下車。天王寺界隈はたまに足を運びたくなる場所だ。
古い話になるが、天王寺から新世界に向かうあたりは、私の学生時代くらいまでは大阪の中でも特にディープな場所だったが、今は随分雰囲気が変わった。1987年の天王寺博覧会開催のために天王寺公園がすっかり「浄化」されてしまったのが始まりで、今では「てんしば」という芝生広場にしゃれたカフェなどが立ち並ぶあかぬけた場所になった。もっとも、そこから通り一つ向こうにはラブホテル街が広がっていたりする。
下のちょっと変わった質感の銅像は、てんしば内に建っている銅像。池田四郎という昔の大阪市長で、天王寺動物園を設立した人らしい。
美術館の横を抜け、茶臼山の方を歩く。この辺りはあまり人通りが多くなく、いい場所だ。下の写真の河底池から和気橋が見える風景がなんとなく気に入っている。
この日は新世界を抜けて、ずっと木津川のあたりまで歩いた。この辺りは南海電車の汐見橋線が通っている。大阪の私鉄路線の中でもとりわけローカル色の強い路線だ。最近YouTubeで、木津川駅前などことさらに荒廃した感じを強調した動画が上げられているが、単に人が少なくさびれているだけで、荒廃というほどではない。
近くの落合上渡船場まで行った。
渡船は近隣に住む人にとっては貴重な足だ。橋の代わりなので、もちろん乗船料は無料。自転車で乗る人が多い。
川にはオオバンが泳いでいた。どこにでも姿を現す鳥。気温はあまり上がらなかったが、天気が良かったので川風が心地よかった。体力があれば渡船で向こう岸の大正区まで行って歩いてこようかと思ったが、足が疲れたので引き返した。