寒い朝
日曜日の朝、起きると冷え込んでいる。朝の最低気温は氷点下のようだ。お水取りが終わる頃までは、3月に入っても時々こんな朝があるのは奈良ではいつものこと。
朝の散歩に出かけると、池に氷が張っている。畑の野菜の上にも白い霜が。
散歩コースの家の壁ぎわに、ウキツリボクが生えているのだが、見ると赤い実が少し増えているの気づいた。この花はほぼ一年中実をつけているが、真冬は実の姿が見えないので、これも春の兆しということか。
竜田公園の椿
天気はいいが、まだ肌寒い。あまり遠くないところで少し体を動かそうと思い、足を運んだのが竜田公園。ここは国道25号線と竜田川が交わるところを中心に、川沿いに遊歩道が作られ公園となっている。昔から風光明媚な場所として和歌にも詠まれ、よく知られているが、川の流れ自体は水量も乏しくそれほど美しくはない。
鯉がたくさん泳いでいる。野鯉だろうが、川の縁で見ていると、どんどん集まって来るので、誰かエサをやっている人がいるのだろう。
竜田川といえば春の桜、秋の紅葉で有名だが、公園には椿の木もたくさん植えてある。去年の彼岸前あたりに、椿がちょうど見頃できれいに咲いていたので、今年は少し梅も早かったのでそろそろかと思って足を運んだ。
来てみると少し早く、咲いている花もあったがまだつぼみの花が多かった。もう2週間ほど後がよかったかもしれない。
竜田公園には椿も山茶花も咲いている。見分ける方法として、山茶花は花びらが散るのに対し、椿は花がそのままポトリと落ちるというのが知られている。また木全体に対する花の数は山茶花の方が多い気がする。
椿にはいろいろな品種があるが、竜田公園の椿はヤブツバキという、山野にも生えている素朴な花をつけるものがほとんどだ。
大輪で花びらが幾重にも重なった椿もあった。椿といえば、こういった花を思い浮かべる人も多いかもしれない。
竜田公園を景色を眺めながらぐるりと川の両岸回ったら小一時間ほど。帰りは斑鳩の方を通って帰った。