青春18きっぷ 2/5
7月23日、土曜日の話です。
青春18きっぷは5回使用できるが、そのうち2回目。今日は西の方、兵庫県播州赤穂から岡山県日生(ひなせ)の方に足を運ぶことにした。このあたりに行くのは初めてではなく、7,8年ぶりといったところ。予定では日生までまず行き、戻るときに赤穂で下車しようと考えていた。
2日前の舞鶴と違って、姫路までは東海道線の幹線なので電車の本数が多い。大和路線の始発列車から大阪環状線に乗り継いで大阪まで出て、姫路行の快速列車に乗る。ぎりぎり座れるかどうかと思ったが、土曜日ということもあって、2人がけシートの隣が空いているくらいで、姫路行は意外とすいていた。
この路線は神戸に行く時も利用するので何回も乗ったことがある。姫路まで1時間半くらいあるので、文庫本をバッグから出して読む。私は電車内では読書が進むし、本がないと落ち着かないので、本は長時間電車に乗る時の必須アイテムなのだ。
姫路駅では乗り継ぎ時間が10分くらいなので、改札は出ないでそのまま山陽線・赤穂線のホームへと向かう。すでに山陽本線の岡山行の列車が止まっていて、これは乗客が多く立っている人もいる。私が乗るのはその後に発車する赤穂線の播州赤穂行きで、これはすいていた。
この列車は始発の姫路から30分ほど乗って播州赤穂が終点である。播州赤穂での乗り継ぎ時間は25分なので改札を出て、駅前の様子を少し見て戻った。乗り継ぎ時間はネットの検索で分かるのだが、時刻表を見るとなんとなく落ち着く。
ここから日生までは黄色い車体の列車。姫路駅で見た岡山行もこの色だったが、あまり関西では見ない色なので新鮮な感じがした。この列車もすいていた。20分ほど乗って日生に到着。
日生
日生は岡山県のいちばん兵庫寄りにあり、知らない人は「ひなせ」とはなかなか読みにくい。駅を降りるとすぐ目の前が海岸で、13の島々が見える風光明媚な土地だ。また牡蠣の養殖でも知られている。前に一度来て、たいへんいい場所だったので再訪しようと思っていた。
さっそく駅を出て目の前の港を歩く。空は晴れているが、気温はそう高くなく、体に当たる風が心地よい。すぐそこに絶景が広がっているが、観光客らしき人は一人もいない。まあ、観光客が押し寄せるような場所は避けているので。当たり前と言えば当たり前なのだが。
港には船がたくさん停泊している。大きな船に交じって、下の写真のような小さな船も泊っている。牡蠣を獲る船だろうか。
海岸沿いに休憩所のような場所があり、そこに親子の鹿の像が造られていた。このあたりの島には鹿がいるのだろうか。見ると台座のところに短歌が刻まれており、作者が与謝野晶子となっている。
妻恋ひの鹿海こゆる話聞きそれかと見れば沖の鶴島
この地に立ち寄った際に、詠んでいったのだろうか。鶴島は日生沖の諸島の一つ。さすが天才歌人、さらりと詠んでも風情ある歌になっている。
☆其の二に続きます!