ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

初夏の斑鳩を歩く

いつもの鳥たち

 今日は初夏らしい青空が広がる日曜日の朝となった。朝食前の6時頃から散歩に出かける。街を抜けて堀端の道、それから田畑の中の道も歩くという長めのコース。いつも通り、ポケットに入れたデジカメで、気になるものがあれば撮りながら歩く。

 堀には今朝も水鳥の姿はない。遊歩道の敷石の上で、ヒヨドリがムカデらしきものを咥えていた。雑食とはまさにこのことか。

ムカデを咥えるヒヨドリ

 田畑の中の道を歩くと、用水路にコサギの姿。以前用水路で、アオサギが羽を広げるスペースがなく、羽ばたけずに困っていたことがあったが、コサギは余裕である。ちょこちょこ動くのは、餌でもあさっているのだろうか。近づくと飛び立っていくので、この距離で撮るのが限界だ。

用水路のコサギ

 空を見上げると、電線にハクセキレイがとまっている。他に見かけたのはムクドリ、ツバメ、スズメ。いつもの散歩コースにいるいつもの鳥たち。

ハクセキレイ

斑鳩を歩く

 午後から斑鳩方面に行った。バイクでひとっ走りの距離だ。法輪寺横の駐車場にバイクを置いて辺りを散策する。晴天で気温が上がり、初夏と言うより夏の盛りと言う感じがする。前に来たのは4月中旬で菜の花やレンゲが一面に咲いていたのだが、もうその花の姿はなく、木々の緑の色が深くなっている。

木々の緑からのぞく法輪寺の三重塔

 法輪寺近くの集落から北へ抜けると斑鳩溜池に出る。池の周りを一周した。散歩しておられる方が何人かおられたが半分くらいはノーマスクで、私もマスクを外して歩いた。戸外の人が少ない場所では、特にこれからの暑い季節はマスクは不要だろうと思う。

初夏の斑鳩溜池

 斑鳩溜池を回った後、法隆寺の方に向かう遊歩道を歩いた。道の横の畑に赤いひなげしが咲いていた。昔、アグネス・チャンが「ひなげしの花」という歌を歌っていて、たしかデビュー曲だったと思うが、あの時ひなげしがどんな花か知っていた人はどのくらいいただろうか。私は知らなかった。

赤いひなげし

 このあたりの畑に、たいへんよくできた案山子が置いてあることは前に紹介したが、今日も健在だった。ちょっと場所が変わったかもしれない。初めて見た時は人間かと思ってぎょっとしたが、相変わらず魂がこもったように椅子に腰かけている。

 歩いていて、歩数計を見たら結構な距離になっていたので、法隆寺の方まで行くことはせず、帰路に就いた。

魂がこもったような案山子