ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

天王寺界隈を歩く ~ 其の一

曇り空

 空は曇り空で気温も低い。一昨日当たりの初夏の雰囲気はどこに行ってしまったかと思われるような朝になった。土曜日に遠出することが多いので、気分はいまいちである。今にも降りそうなので、朝食前の6時頃から朝の散歩に出かけた。

 城跡から堀端の道を歩く。堀の横の草むらには、いつの間にかオオキンケイギクの黄色い花が咲き乱れている。場所を選ばず咲く生命力の強い花。

オオキンケイギク

 堀には相変わらず水鳥の姿がない。そう思って歩いていると、カワウを1羽発見。カメラを持つとその瞬間に潜ってしまうので、水から出てくる瞬間を撮ろうと潜っている間に当たりをつけてカメラを構えていると、1枚だけ近くに姿を現したのが撮れた。ピントがやや合っていないがまあいいか。

1羽だけ泳いでいたカワウ

久しぶりの猫

 いつもの散歩コースの、本通りから一本裏に入った通りを歩いていると、茶白のネコがいた。この猫は色が特徴的なので前から覚えている。右耳がカットされているので、おそらく飼い猫だろう。以前はその通りを歩くと2日に1回くらいは姿を見かけたが、2月頃に見たきりずっと姿を見せていなかったので、死んでしまったのかと思っていた。久しぶりと声を掛けそうになった。

久しぶり!

天王寺界隈を歩く

 今日はからっとした青空になりそうもないので、バイクで遠出する気にはならない。ふと頭に浮かんだのが大阪、天王寺界隈。JR大和路快速に乗って足を運んでみた。大阪の繁華街の中でも、この辺りは私の好きな場所で、昔から特に用事もないのにぶらりと足を運んだりしたものだった。

 天王寺駅で下車。土曜日とあって人は多い。あべのハルカスを横目に、天王寺公園の方向に向かう。ここは既に昭和の天王寺公園のイメージはなく、「てんしば」というレストランやカフェが立ち並ぶ洒落たスポットになっていて、家族連れやカップルで賑わっている。ただ、すぐ横の道の向こうには一大ラブホテル街が広がっており、そのラブホテルの横に二宮金次郎像が立っているところなど、昔ながらのカオスな空間が残っており、うれしくなってくる。

ラブホテルの横に立つ二宮金次郎

慶沢園

 ここから真っすぐ進むと天王寺動物園だが、去年の11月に来たので美術館の方に曲がると、美術館の手前に「慶沢園」という表示が出ている。この庭園は市指定文化財だが、今まで入ったことがなかった。150円を払って入園する。明治から大正にかけて完成まで10年を費やして作られた庭園とのこと。

慶沢園

 中心に池があり、睡蓮の花が開きかけている。落ち着いた雰囲気の日本庭園。全国から名石、名木を集めた贅沢な庭園だそうだ。混雑していた「てんしば」の芝生広場と違って訪れる人も少なく静かである。

睡蓮が浮かぶ池

 池の中にアオサギが1羽立っている。近づいても逃げる気配がないので、人慣れしているのだろうか。池の周りには、ツツジの花がまだ咲いていた。

池の中に立つアオサギ

☆其の二に続く