曇り空の朝
日曜日だが、今日も朝から曇り空だ。6時半から散歩に出かける。田畑の中の道をぐるりと一周した。ある家の前に赤い紫陽花が植えてあるが、その赤の色が濃い。昨日のぬかた園地のアジサイ園ではこういう赤色は見られなかった。土の性質によるのだろうか。
貯水池の多い場所を歩く。池の横にアオサギが立っていた。この鳥の色はどちらかといえば灰色なのに、アオサギと命名されている。少し離れた場所では白黒の猫が何かを探すように周りを見回しながら歩いていた。いつも見慣れた風景の中に見慣れた生き物たちがいる。
斑鳩へ
朝の散歩から帰ってしばらくすると、空が晴れてきた。午後になるとかなりむし暑くなりそうだったので、朝のうちに近いところに出かけ、昼ごろには戻ろうと思い、斑鳩方面に向かった。ひと月ぶりである。法輪寺の横の駐車場にバイクを置き、寺の周囲を散策する。このあたりは古い家が多く、落ち着いた感じでいい。
家の庭にノウゼンカズラの赤い花が咲いていた。1週間前に名前を覚えたばかりの花だが、向こうから歩いてきた二人連れの女性が花を指さして、「ノウゼンカズラがきれいですね」などと話を交わしていた。普通にみんな知っている花の名なのか。
べつの場所には白い紫陽花。これはアメリカ原産のアナベルという品種のようだ。普通の紫陽花は土の性質によって色が変わるが、この花は土には関係なく、白いままだという。
法隆寺
法輪寺から少し歩くと斑鳩溜池に出る。この池の周りには遊歩道があるが、一周するとそれだけで疲れるので、引き返し、法隆寺の方に向かった。法輪寺前から法隆寺方面に向かう歩道の横には畑があり、花が植えてある。季節によって変わるが、今日はユリの花がきれいだった。
歩道を少し歩き、斑鳩町営火葬場と大きな墓地の横を抜けると天満池という溜池がある。そのあたりまで来ると、建物の屋根越しに法隆寺の五重塔が見える。この角度の風景が結構好きだ。
そのまま法隆寺の辺りまで歩いた。人の訪れはそこそこといったところ。数日前、法隆寺が新型コロナによる拝観客減によって建物のメインテナンスなどの管理維持費が不足し、クラウドファンディングを行ったというニュースがあった。なんと半日で目標金額の2千万円に達し、さらに増えつつあるというからやってみるものだ。
私はマスクをポケットに入れて歩いていたが、法隆寺近辺を散策している人の8割以上はマスクをしていた。野外では人が密集する場所以外、ノーマスクでいいと思う。特にこれからの蒸し暑い季節は熱中症の方が心配だ。昼頃になり、暑くなってきたので引き返し帰路についた。