堀の水鳥たち
11月最後の土曜日、休みの日なので朝の散歩は長めのコースを歩く。堀の横の道を通っていると、カルガモはますます数が増え、堀全体を支配する最大勢力となっている。今朝はその中に交じってマガモの一群が泳いでいた。マガモのオスは色ですぐ分かる。メスはカルガモと遠目には区別できないが、群れの中にいる茶色い羽の鳥がそうだろう。
また、ここのところ姿が見られなかったシラサギが一羽いた。シラサギは大きさによってダイサギ、チュウサギ、コサギと種類が分かれる。チュウサギは寒い季節は日本にいないので、これはダイサギだろうか。孤高を貫くといった雰囲気で立っていた。
宇陀方面に
紅葉のシーズンも最後ということで、行ったことのない場所をネットで検索していたら、宇陀市の菟田野にある「奈良カエデの郷ひらら」が見つかった。今日は気温が低そうだという予報で、冬場は冷える場所なのだが、頑張って行くことにした。
バイクで大宇陀の方に上っていくとやはり寒い。ちょっと歩いて体を温めようと、道の駅宇陀路大宇陀にバイクを置いて、宇陀松山の通りを30分ほど散策した。天候は曇り空になったり太陽がのぞいたり不安定である。この辺りは古い町並みが自然な形で保たれ、いつ来ても落ち着いた雰囲気でいい。
奈良カエデの郷ひららに
「奈良カエデの郷ひらら」は、戦前に建てられ2006年に廃校となった宇太小学校の木造校舎を利用して、NPO法人の尽力によって作られた施設である。校舎内は入ることができ、レンタルスペースとして有料で撮影会などのイベントに利用することもできる。また教室を利用したカフェもやっていて、給食ランチの日などもあるようだ。今日もかなり多くの人が訪れており、旧校舎の活用としてはたいへんうまくいっているように見えた。
紅葉は少し遅すぎた
さて、この場所の見どころは、屋外にあるカエデ園である。運営しているNPO法人「宇陀カエデの郷づくり」が、日本一のカエデの郷を目指すという目標を掲げ、丹精込めて育てた1200種類のカエデを観賞することができるのだが、惜しいことに訪れるのが遅すぎたようだ。下の写真のように多くの木は落葉していた。宇陀は奈良県でも寒冷地なので紅葉の盛りは早い。二週間くらい前に来ていれば、園内が様々な種類の紅葉で彩られているのを見られたのにと思うと残念だった。
最後に一枚、いちばん印象に残った紅葉の写真。オレンジ色だが、この色合いの葉はあまり見たことがなかった。来年は、時期を考えてもう少し早く訪れてみようかと思う。