ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

初夏の浄瑠璃寺

好天の土曜日

 今日もよく晴れて初夏らしい陽気になった土曜日。朝の散歩は城跡の方を回って歩いた。本丸跡の横の堀にカルガモが1羽だけ泳いでいた。辺りの風景はすっかり新緑に覆われている。

堀のカルガモ

浄瑠璃寺へ

 土曜日で好天なら遠出したくなるが、今日は午後、家にいる用事があるので、朝のうちに外出しようと浄瑠璃寺の方に足を運んだ。去年の10月以来なので、ほぼ半年ぶりになる。

 季節の花がきれいな寺だが、今の季節はほぼ新緑に覆われている。山門の前の参道も緑一色という感じだ。

新緑に覆われた参道

 浄瑠璃寺といえば、猫がたくさんいる寺だ。いつもは参道の土産物屋や食堂があるあたりに5,6匹くらいはたむろしていたが、今日はそのあたりには1匹座っていただけだった。

参道の猫

 着いたのは9時半頃だったが、初夏の土曜日ということで、気候もよく参拝客も何人かおられた。山門をくぐって境内に入る。

山門

 境内を景色を眺めながら散策した。本堂の前に池があり、池の中に中島があり小さなお堂が建っている。これは平安時代に流行した、浄土式庭園というものだ。

池の向こうから見た本堂

お堂のある中島

 本堂から池を隔てた小高い場所に国宝の三重塔が立っている。晩秋には紅葉が背景となるが、初夏の若葉に覆われた塔も、朱塗りの色が新緑に映えてなかなか美しい。

三重塔

 浄瑠璃寺の梵鐘は、古くからのものは戦時中に金属資源不足を補うため供出させられ、今あるものは昭和40年代に鋳造されたものだという。当時は日本の寺の梵鐘の大半が同じ運命をたどったという。これだけでも、あの戦争がいかに愚かなものだったかが分かる。

梵鐘

 境内を白黒の猫が1匹歩いていた。これはお寺で飼われている猫で、数匹いるようだ。寺院と猫というのはなかなかよく似合う。

 午前中に帰らなければいけなかったので、少し散策して帰路についた。 

境内の猫