ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

久しぶりに高野山へ

久しぶりに高野山へ

 今日は土曜日なので、ちょっと遠出しようと思い、和歌山方面に足を運ぶことにした。ふと思いついたのが高野山。記憶では、今までに3回ほど行ったはずだ。この前行ったのはいつかと思い、ブログを見ると3年前の6月に訪れている。ブログはこういう時の備忘録代わりにもなる。

 バイクで24号線を南下し、五條を越えて橋本あたりまで行き、そこから紀ノ川を越えて更に南に進むと左側に南海高野線の線路が見える。学文路の駅前でバイクをとめて少し休憩。地元の高校の美術部の生徒が作った案内板がある。こういうのを見るのは楽しい。

 ちなみに学文路は「かむろ」と読む。これは関西の難読地名の中でも最高難度のもので、知らなかったらまず読めない。

手作り感あふれる案内板

 九度山の町を過ぎると、道は山道に入っていく。途中までは南海高野線の線路を横に見ながら進む。

南海高野線の鉄橋とトンネル

 道はかなり曲がりくねっているが、車の通行量が少ないので、バイクに乗っていても快適だ。この前来た時と同じ途中の休憩所でまたひと休みする。田舎の雰囲気あふれる休憩所。

 またバイクに乗り少し走ると大門が見えてきて、ここから高野山に入る。

休憩所でひと休み

金剛峯寺

 高野町は町全体が大きな寺院のようになっていて、たくさんの寺があるが、それらはすべて真言宗総本山の金剛峯寺を本寺とする子院だ。色々な寺を巡って高野山を堪能するには泊まりかけで訪れなければならないだろう。

 というわけで、今日は本寺である金剛峯寺といちばんの見どころである壇場伽藍の当たりを散策した。

金剛峯寺

 壇場伽藍は、空海が高野山を開山した際、真っ先に造営に取り組んだ場所で、密教思想に基づく曼荼羅の世界観を具現化したものといわれている。高野山の観光ポスターなどで、いつも出てくるのがこの根本大塔。今日は中にも入ってみた。内部の撮影はできないので写真はないが、すばらしいものだった。

根本大塔

 下の写真は金堂。平安時代から、高野山の総本堂として重要な役割を果たしてきたとのこと。現在の建物は、昭和初期に再建されたもの。

金堂

 これは東塔。この建物も昭和になって再建されたものだ。手前の紅葉や背後の木々との色の対照がきれいだった。

東塔

摩尼宝塔

 壇場伽藍のあたりを散策して、奥の院の方に向かったのだが、その途中で寄ったのが成福院の摩尼宝塔。ここは個人的には高野山でいちばん印象に残っている場所で、必ず訪れる。

摩尼宝塔

 この塔は、第二次世界大戦で、ビルマ(ミャンマー)戦没者の霊を供養するために、建立された塔で、ビルマから贈られた印象的な仏像や人形が陳列されている。

印象的な像

 仏像以外にも、当時を回顧することができる貴重な写真や資料、戦没者の遺品なども展示されており、たいへん心がひきつけられる場所なのだった。

 この後、奥の院まで歩いた。奥の院は弘法大師の御廟があるいちばんの聖地なので、写真撮影はできない。そこからまたバイクをとめた金剛峯寺前の駐車場まで歩いて戻り帰路についた。

写真や資料の展示も