ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

安堵町を歩く

雨がやんで

 夜中から朝にかけてずっと雨が降り続け、今日は朝の散歩にも出かけず、日中もこの調子かと思っていたが、10時頃になると雨がやんできたので、外出することにした。土曜日はいちばんのんびりできる日だ。

 とりあえず、いつ降るか分からないので、バイクでひと走りのファミリー公園まで出かけた。花はあまりない公園だが、駐車場の近くで蝋梅がきれいに咲いている。

ファミリー公園の蝋梅

 公園の芝生広場の周りを一周。人はほとんどいない。ここでは猫たちが保護されているのだが、前からいるキジトラの老猫を冬場になってから見かけないので、寒さで死んでしまったのかと思っていた。ところが今日は2匹姿を見せていた。下の写真の2匹はよく似ているが、上の猫は右耳がカットされているのでおそらくオス、下は左耳なのでメス。

キジトラの老猫①

キジトラの老猫②

安堵町を歩く

 ファミリー公園を歩いていると、雲間から薄日がさすくらいの天気になってきたので、もう少し歩こうと、すぐ近くの安堵町の方に足を運んだ。バイクで巨大聖徳太子像が立っている案山子公園の横を通り、町の中心部の方に向かう。ちなみにこの公園は、以前は聖徳太子の下にたくさんの案山子が立っていたのだが、老朽化が進んだためか、今は撤去されている。

巨大聖徳太子像

 やけに広い安堵町観光駐車場にバイクを置き散策。このあたりは斑鳩方面などに行く途中に通ることはあるが、こうやって歩くのは久しぶりだ。駐車場から少し入った所に「安堵町歴史民俗資料館」があったので入った。ここには今まで入ったことがなかった。入館料は200円と安い。

安堵町歴史民俗資料館

 この施設は、この地域で代々庄屋などの村役を勤めた今村家の邸宅を利用したものだ。庄屋を勤めるほどの農家の屋敷は、柱や梁が太くなかなかの豪邸だ。展示は江戸時代からの安堵町域の民俗資料など豊富だった。

豊富な展示

 明治から大正にかけて政治家、実業家として活躍した今村勤三に関する展示物も数多くあった。私は、どちらかといえば、古代より、現代に近いこういった時代の民俗資料を見るのが好きなので、なかなか良かった。

消防ポンプ

蓄音機など

 館内には、人形がいくつか置かれていた。下の人形は、向かって右が地元出身の陶芸家富本憲吉、左が学者であった今村荒男を模したもの。やや薄暗い館内にこうやって座っているのを見ると、ちょっとどきっとするのだった。

館内には人形が

 展示物の中に座るように置かれていた女性の人形もよくできていた。夜中に手を動かしていそうな気がする。

生きているような人形

 歴史民俗資料館を出た後、極楽寺、飽波神社(あくなみじんじゃ)に寄ってから帰路についた。

飽波神社

 飽波神社は聖徳太子が祠を建てたのが始まりとされる由緒ある神社で、聖徳太子が座ったという「腰掛石」が残されている。太子と二王子の人形があったが、太子がちょっとくたびれた感じになっていたのだった。

太子腰掛石