朝の風景
土曜日の朝。日の出が遅いので、7時20分頃から朝の散歩に出かけた。こんな季節だが、少しずつ風景は変化する。貯水池の横の柿の木が生えていて、12月はずっと赤い実がなっていたが、その実も残り少なくなってきた。
散歩コースから少し外れたところにある、「この先行き止まり」の表示。どう見ても行き止まりなのに、ずっとぶら下げられている。表示がないと、夜間に間違えて車で進んでいくうっかり者がいるからか。どこか奇妙な感じがして、目に入る。
石切神社へ
今日は久しぶりに、電車で石切神社まで行った。関西では「石切さん」と呼ぶが、正式名称は石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)という。なぜか寒い季節にふっと足を運びたくなる場所だ。
石切駅で下車し、神社に続く石切参道商店街の坂道を下りて行く。有名な石切大仏の姿は変わっていない。
参道商店街には百以上の商店が軒を並べている。こういう場所は、年が経過してもあまり変化がないものだが、2年前と比べて、新しくできた店やなくなった店、また模様替えした店もあり、こういう場所にも時の流れがあるものだと思った。
ただ、印象に残る場所は相変わらず残っており、占いの店が多数あるのが目を引く。私は生まれてこの方占い師に観てもらったことはないが、店を続けられているということは、一定数の客が入っているのだろう。
店の種類は多岐にわたっており、占い以外では、和菓子、山菜おこわ、佃煮や漬物、海鮮市場などの食品店、そば、おでん、お好み焼きなどの食事処や喫茶店、衣料、雑貨の店、土産屋、薬屋等々。どれも結構客が入っていて活気がある。
商店街を通り過ぎるとすぐ、神社が見えて来る。石切神社は病気治癒全般にご利益があると言われる神社だが、もともとは「でんぼの神様」として知られていた。「でんぼ」とは「できもの」のことを言う関西弁だ。若い人には通じないだろう。神殿の前に立っている「百度石」という二つの石柱の間を参拝客はぐるぐる回っている。これはお百度参りの簡略版で、百回参拝する代わりに百周するわけだ。私はいつも普通に手を合わせて参って来る。
石切劔箭神社上之社
今日は石切神社の上之社にも寄ってきた。ここは初めてだ。参拝客で賑わっているのは下之社だが、上之社もあるのだ。場所は石切駅の線路沿いの道から下之社とは反対側に、坂道を上って行かなくてはならない。
こちらの方は参拝客も少なく、ひっそりとしている。なんとなく、人が少ない方が、神様の目も一人一人にいきとどいてご利益があるような気がする。
最後におまけ。下の写真は上之社の下にあった建物で、今は廃墟めいた感じで立ち入り禁止となっているが、石切夢観音堂といって、10年ほど前までは中に観音像もあり入館できたようだ。昔来た時に寄っておけばよかった。