ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

2023年 明日香の彼岸花

一挙に肌寒い朝に

 日曜日の朝、散歩に出かけると、数日前までの空気の肌触りから一転して、涼しいを通り越して半袖では肌寒いくらいになっていた。ネットで調べると、今朝の奈良の最低気温は17℃台。これは寒いはずだ。奈良は盆地なので気温が下がり出したら一挙に寒くなる。

 今日の朝の散歩は、普段通る道の一本向こうの道を歩いた、月に1回くらいこの道を歩く。畑の横に色とりどりの花が固まって咲いている、3種類ほどあるようだ。

色とりどりの花

 農家の家の前にタマネギがぶら下げられている。いつ通ってもタマネギが下がっているような気がするのだが、実際はそんなことはないのだろう。

タマネギ

 貯水池の横の縁にハクセキレイがちょこちょこ歩き回っていた。寒い季節にはもっと数が増える。まだ夏の羽の色をしている。

ハクセキレイ

彼岸花まつり

 昨日今日と、明日香で彼岸花まつりをやっているというので行ってみた。開催場所は明日香村の稲渕地区と言う棚田で有名なところ。棚田が彼岸花で赤く染まっている様子を想像しながら家を出た。

 去年の同じ時期、藤原京近くの田んぼで彼岸花が群生していたのを思い出し、藤原京に寄ってみた。今はコスモスの花には少しまだ早いので。あまり人はいない。いつもながら広々として開放感のある場所だ。

藤原京から香久山を望む

 道路を隔てたところの田んぼを見るが、去年ほど彼岸花は群生していないが、ところどころに花の赤い色が見える。去年より少し遅いのだろうか。

藤原京近くの田んぼで

 溝に沿って田んぼのあぜ道に咲いている場所もあった。彼岸花はたいてい田んぼの横にに咲いているので、桜のように建物などの背景との組み合わせのバリエーションはあまりない。あまり密生していると、単なる赤い塊になってしまう。

あぜ道に沿って

 藤原京から明日香の方にバイクを走らせると、周りの田んぼの横に彼岸花が群生している場所が増えてきて、彼岸花だらけといった光景になる。明日香の方の地質や気象条件が彼岸花に合っているのだろうか。

明日香の彼岸花

 彼岸花まつりのある稲渕地区は、石舞台のあるあたりから歩いてすぐという印象があったので、石舞台の近くの駐輪所にバイクを置いて歩いたが、かなり遠そうだったので引き返した。途中の民家の前のフヨウが青空にきれいだった。

フヨウの花

 駐輪所の管理の方に彼岸花まつりの場所を聞き、今度はバイクで向かった。途中の土手に、赤い彼岸花に交じって白い彼岸花が咲いていた。白い彼岸花もいいが、赤い花があるからひきたつのだろう。

白い彼岸花も

 さて、彼岸花まつりの場所についたのだが、彼岸花はほとんど咲いていなかった。「稲渕棚田」の案内板の下に彼岸花の絵まで描いてあるのだが、背後の田んぼには赤い色は見えない。今年はもう少し遅いのだろう。途中の道で十分彼岸花を目にしたので、まあいいかと思い、そのまま帰路についた。

棚田には彼岸花はなかった