ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

紅葉2022 日吉大社

石山寺を出て

 先週金曜日の続きです。

 石山寺を出て、日吉大社に向かった。時間は12時半頃。このあたりは瀬田川のいちばん上流の方なので、琵琶湖が間近に見える。バイクに乗る前に写真を1枚。このあたりの景色もたいへんすばらしい。

琵琶湖方面を望む

比叡山ケーブル

 日吉大社は、大津市の坂本にある、全国の山王の総本宮である。湖岸線を走っていくと、瀬田川が広がり琵琶湖となっていく。景色はいいが、交通量が多いので見とれているわけにはいかない。近江大橋の横から浜大津を過ぎると左手に三井寺という案内が見える。三井寺は今回パス。そこからしばらく走り左に曲がる。JR比叡山坂本の駅横を抜けると、もう坂本の町になる。坂本は日吉大社と延暦寺の門前町だ。

 比叡山ケーブル近くの寺の広い駐車場にバイクを置き、そこから歩く。ケーブル駅にも寄ってみた。昔、ケーブル駅横の登山道から比叡山に登ったことがあったが、さすがに今はその体力はない。ちなみにこの駅舎は1927年にできたもので、登録有形文化財になっている。

比叡山ケーブル坂本駅

 ケーブル駅の所から元の道に戻り、少し歩くと日吉大社の鳥居が見える。境内が広大なこともあり、なにか開放的な雰囲気がある。 

日吉大社の鳥居

 紅葉は、石山寺と同様、少し青葉も残るが見頃と言う感じだった。真っ赤に染まった葉がきれいなのはもちろんだが、青葉が少し交じっている様子も味わいがある。下の写真は鳥居付近から外を眺めた景色。

鳥居付近から

 最初の鳥居をくぐって進んでいくと、また鳥居がある。この鳥居は神仏習合の信仰を表す独特の形をしており、合掌鳥居と呼ばれている。(このあたりの話はパンフレットからの受け売り)

合掌鳥居

 合掌鳥居をくぐってすぐの所に神猿舎というものがあり、猿(本物のニホンザル)がいる。猿は神のお使いというわけで、ありがたい猿なのだった。そこから少し歩くと西本宮の建物がある。入口の手水に花が散りばめてあり、「花手水」という趣向らしい。横にマユミの実も添えてあった。

花手水

 下の写真は西本宮の本殿。「日吉造り」という独特の形だという。

西本宮本殿

 西本宮を出て、東本宮の方へと向かう。境内には数多くの社殿があり「山王二十一社」と呼ばれているが、途中にもいくつかの社が見える。かなり年季が入って老朽化している建物もあり、そういった自然のままのところがいい。

 東本宮の手前に立派な菊の花が飾ってあった。丹精込めてという言葉がぴったりだ。神社に菊の花は良く似合う。

立派な菊の花が

 東本宮の楼門をくぐると、中には立派な社殿が並んでいる。下の写真の左の建物が樹下宮、右が東本宮。

樹下宮と東本宮

 日吉大社をひととおり回ると2時半を過ぎていた。日の暮れるのが早いので、帰路につく。帰りに浜大津を通った時、ちょっと湖岸を歩いてみた。琵琶湖の風景はいい。遊覧船のミシガンが泊まっていた。

浜大津港に泊まるミシガン