ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

奈良県立民俗博物館

日の出が見える

 月曜日の朝、いつもの平日モードで6時40分から朝の散歩に出た。今日の奈良の日の出は6時36分。この時期は毎日1分ずつ日の出が早くなっていく。田畑の中の道を20分ほどで回るコースを歩いていると、東の空、大和高原の山々の間から朝日が顔を出してきた。4日前のブログの写真とほぼ同時刻だが、比べて見るとわずかではあるが季節の推移を感じることができる。気候は今日から3日間は少し冷えるという予報が出ているが、その後は気温が上昇して春に向かっていくようだ。

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午前6時50分の朝日

奈良県立民俗博物館

 ここからは一昨日の続き。

 奈良県立民俗博物館は、入館料は200円(JAF会員証提示したら150円)と安く、なかなかいい。去年改装され、さらにきれいになった。常設展示では、奈良県内の大正から昭和初期の生活用具を展示してあり、企画展示室では時期によって、特別展が催されている。一昨日は、ちょうど「博物館でひなまつり」というイベントの初日だった。

 入ってすぐの常設展示室「農村の四季」の正面に置かれている人形がやけにリアルで印象に残る。前にも写真を上げた気がするが、再度紹介。ちなみに、展示物は一部を除いて撮影等可とのこと。

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やけにリアルな人形

 下の写真は昔使われていた教科書。昭和30年代とのことだが、手の届かない大昔の歴史的文化財の展示より、こういった時代のものが私は好きだ。私が小学生だったのは昭和40年代だったので、ほんの10年ほど前なのだが、随分違う印象がある。

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昭和30年代の教科書

 ランドセルも昭和30年頃は今とかなり違う。私が小学校入学したのは、それから十数年後なのだが、その頃はすでに現在に近いものだった。この時期から高度成長期に入り、国が物質的に豊かになり、世の中が大きく動いて行ったのだということを感じる。その下の写真は昔の照明器具。

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昭和30年頃のランドセル

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昔の照明器具

 最後にひな人形で、私が気に入ったものの写真を1枚。これは御殿飾雛人形というものだが、私が気に入ったのは両脇にある市松人形、昔は俗に「いちまさん」と呼んだ人形である。市松人形といえば、昔から「かわいらしい日本人形」の代表とされてきたものであるが、私から見ると、「かわいい」「おもしろい」「気味悪い」が絶妙にミックスされた人形である。

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御殿飾雛人形と市松人形