ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

雪の斑鳩

少し気分を変えて

 今日は火曜日で仕事が休みの日である。休日は、だいたい街から堀端の道をぐるりと回る朝の散歩コースを行くのだが、今日は少し気分を変えて逆の方向に歩いてみた。田畑や貯水池が多い田舎道なのだが、出会う人の顔ぶれも違うし気分も変わる。

 相変わらずサギをよく見かける。道ばたの田んぼにシラサギが2羽、アオサギが1羽とまっていた。シラサギは2羽とも近づくと飛び立っていったがアオサギはじっとしている。やはりシラサギの方がかなり用心深いようだ。アオサギが高いところにとまってじっとしている様子は、何か哲学者のようにも見える。

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アオサギ~朝の空を背景に

 道端に1本だけ山茶花の木がある。前にも写真を上げたことがあると思うが、田畑と池が続く風景の中に一本だけ赤い空間が唐突に出現したような感じで彩りが目立つ。そばに水仙の花も咲いていた。

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風景を彩る山茶花

斑鳩へ

 ちょっと用事で出かけたついでに、斑鳩方面に足を向けた。法輪寺の横の駐車場にバイクを置いて法隆寺まで歩いた。11月に来た時に、道ぞいの畑にとてもよくできた案山子があったことを紹介したが、今日改めて見てそのできばえに感心した。案山子と分かっていても、今にも動きそうに見える。魂が入っているような感じとはこのことか。

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人と見間違えそうな案山子

見慣れぬ水鳥

 法隆寺に行く途中に天満池という大きな池があるのだが、そこに見慣れない水鳥が泳いでいた。大きさは小さめのカモくらい。離れていたのできれいに撮れなかったが、下の写真のように全身白く、黒い筋の模様が入っている。カイツブリのように時おり水に潜っていた。後で調べると、これはミコアイサという鳥らしい。繁殖期のオスがこの色になるということで、名前の由来は羽の色が巫女の白装束のように見えるからとのこと。

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ミコアイサ

法隆寺、そして雪

 法隆寺近辺は人が少なかった。法輪寺方面から歩くと東大門を通って金堂の方向に向かうことになる。この辺りは観光シーズンには修学旅行生や旅行者でいちばん賑わう場所なのだが、今日はほぼ無人だった。いちばん寒い季節の平日、しかもコロナも感染拡大中となれば訪れる人も少ないだろう。古寺の情緒を味わうにはこういう時の方がいいのかもしれない。

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無人の境内

 法隆寺付近を少し歩いていたが、とにかく寒い。朝から気温があまり上がらず、むしろ冷えてきた感じがする。引き返してちょうどあの案山子が見える辺りまで来ると雪がちらついてきた。寒さには弱い方なので、あまりぶらつくことはしないで帰ることにした。