秋の終わり
日曜日の朝、いつものように近所を散歩する。6時半ごろに家を出て、朝日が昇っていくのを感じながら歩く。まだ冷え込むような気候ではなく快適である。
散歩コースの中にイチョウの木が何本か立っているとことがあるのだが、今日はやけに地面に落ち葉が多く散っていた。最近、特に雨風が強い日があったわけでもないが、そろそろ冬支度というところなのだろう。
竜田川へ
紅葉のシーズンもあと少し。今日は竜田川沿いの竜田公園に足を向けた。ここは昔から和歌にもよく歌われた紅葉の名所で、百人一首にも二首入っている。
千早ぶる神代もきかずたつた川からくれなゐに水くくるとは(在原業平)
嵐ふく三室の山のもみじ葉は たつ田の川の錦なりけり(能因法師)
竜田川沿いに、1㎞以上にわたって紅葉が色づいている地帯があり、そこを散策しながら景観を楽しむ。まだ少し青い葉もあったが、見ごろといっていい感じだった。もちろんシーズンなので普段より人は多いが、落ち着いて見られないほどではない。川にはたくさん鯉(錦鯉ではない、いわゆる野鯉)が泳いでいて、時おり瀬のところで跳ねて水しぶきをあげたりしている。竜田川の流れは昔から変わらないのだろうが、業平や能因法師の歌のように川を赤く染めて紅葉が流れてはいなかった。
紅葉にも色々な種類があるが、渋い赤色の葉の木が比較的多かった。写真を2枚紹介する。
川沿いの道を歩いていると、クロガネモチの木の横にイチョウの木があり、さらにその向こうに薄紅色の山茶花が咲いていた。木の実と木の葉と花という取り合わせだが、色合いがたいへんきれいだったので、これも1枚撮ってみた。
YouTube「ナラネコちゃんねる」
アップしました!