ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

神野山に行ってきた

神野山に

 今日は土曜だが、昨夜は暑さで寝苦しくて朝は少しだるい感じがあった。朝のうちぼんやりと過ごしていて、ネットでYahoo天気のアメダスを見ると、9時の気温が奈良が29℃で大和高原の針が26℃。やはり大和高原の方は3℃ほど気温が低い。ということで今日は高原の方を目指し、山添村の神野山(こうのやま)に行くことにした。バイクで正暦寺の横を通る山道を抜け、県道80号線に出て走ると、体にあたる風が少し涼しく感じられる。ずっと道なりに進むと、右手に曲がると神野山という標識が見える。

めえめえ牧場

 神野山は、県指定の自然公園で自然が美しい。道を曲がり山道を走ると、両側には杉の木が立ち並んでいる。木立に日光が遮られてさらに涼しく、ヒグラシの声が聞こえる。少し行くと、右手にめえめえ牧場という表示があり、入ってみることにする。

 子供連れで遊びに来るにはいい場所なので、何組かの親子が訪れていた。めえめえ牧場と言うからには、当然羊がいる。羊はおとなしい人間の比喩として常套的に用いられる動物である。ただ黙々と草を食べていて、いきなり走り出したり、こちらをにらみつけたりといったことがない。見ていてあまり面白味のない動物である。

 ということで、羊のいる場所は軽く通り過ぎ、上の駐車場にバイクを置いて山頂まで歩いて登ることにする。

f:id:naraneko:20210731165648j:plain

黙々と草を食べるめえめえ牧場の羊たち

山頂の景色

 山頂まで約15分の表示がでていた。神野山は、道標や地図が各所にあり、ベンチや休憩所も多く訪れる者にとっては親切である。

f:id:naraneko:20210731170817j:plain

親切な道標

 さすがにここまでくると、自然の姿も変わってくる。今日特に感じたのは虫たちで、私の家の近所ではセミはクマゼミ、アブラゼミ、ニイニイゼミくらいしか声を聞かないが、ここでは先ほどのヒグラシ以外にミンミンゼミやツクツクボウシも鳴いていた。ミンミンゼミは地方によって生息状況が違っており、奈良県ではこういった山地に行かないと姿が見られない。また平地ではあまり見かけないミヤマクワガタを一匹発見できたのも収穫だった。

f:id:naraneko:20210731172456j:plain

ミンミンゼミと思って撮ったがヒグラシのようだ

f:id:naraneko:20210731172834j:plain

平地には少なくなったミヤマクワガタ

f:id:naraneko:20210731173136j:plain

タンポポの花にとまるアゲハチョウ

山頂の景色

 山頂に近づくと、芝生が広がるなだらかな斜面が広がり、ツツジが生えている。五月には美しい花を咲かせ山を彩るという。山頂部分には展望台があり、東は青山高原のあたりまで見渡すことができる。私が着いたときは、小学生くらいの男の子を二人連れた父親が休憩中だった。遊園地なんかより、こういった自然の中で遊んだほうが、子供にとっていい思い出になるように思う。

f:id:naraneko:20210731173757j:plain

山頂の展望台

神野寺

 山頂から違う方向に降りて少し歩くと神野寺という寺があるという標識が出ていたので、行って見ることにした。下の写真の通り、古寺と呼ぶのにふさわしい年季の入ったたたずまいである。こういう人があまり訪れそうもない寺は、願い事をするとかなう率が高そうな気がする。仏さまも、こんな山までお参りに来た人間のことは覚えていてくれるだろう。そんなことを考えながら参拝してきた。

f:id:naraneko:20210731175512j:plain

神野寺