ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

立夏の日に神野山に行った

立夏

 今日はこどもの日で立夏。一昨日あたりは少し肌寒かったが、今日は夏の始まりにふさわしい陽気になりそうだ。

 今朝は朝食後、7時頃から散歩に出かけた。町を通って城跡に寄って堀端の道を歩く。若葉の下の遊歩道を歩くのは心地よいが、今日は堀に1羽の水鳥もいなかった。その代わり鯉が姿を見せて泳いでいるのが目立った。冬場はカモたちに遠慮していたのかもしれない。鯉たちは堀端に立っていると寄ってくる。餌をもらい慣れているのだろう。

初夏の堀端

立ち止まると鯉が寄ってくる

 この季節は自然の変化が大きい。ツツジの花は盛りから、少し色あせかかっているものも多くなった。4月27日のブログで、ある家の前にオオデマリの白い花がきれいに咲いているのを紹介したが、今朝通ると花は跡形もなく、その横にバラの花が咲きかけていた。

神野山へ

 人が集まる場所に行ってもおもしろくないので、今日は大和高原の方に足を延ばした。神野山を目的地にする。小回りの利く50CCバイクの特性を生かし、正暦時の横の近道を抜けて県道80号線に。連休といっても渋滞はなく通る車も少ない。今日は途中の布目川のところで止まり少し散策した。芝生の広場があり、テントを張ってくつろいでいる人が数組。のどかな空気が流れている。

布目川の眺め

 布目川のところから少し走り右に曲がると神野山である。めえめえ牧場の入口が見え中に入る。連休中とあって駐車場は満車の表示が出ているがバイクはOK。そもそも50CCバイクで来ている人間は他にいない。上の第2駐車場の隅に停め、まず山頂を目指す。羊のいるところは子ども連れでいっぱいだったが、山の上の方は人が少ない。整備された山道を登っていくと、セミの声が聞こえる。今頃からセミとは気が早いが、ハルゼミだろう。

 山頂に近づくとツツジの花が咲いている。赤、ピンク、赤紫など色とりどりで、種類もいくつかあるようだ。

真っ赤なツツジの向こうに山頂の展望台

山頂に咲いていたピンクのツツジ

 山頂の展望台からは四方の眺望が開けている。私のすぐ後から高齢のご夫婦が上って来られ、景観を楽しんでおられた。ここは天体観測の名所でもあるようだ。バイクが交通手段の私には縁がないが、晴天の日の夜空はさぞかし美しいだろう。

山頂から見た奈良方面

鍋倉渓へ

 去年来た時は山頂から神野寺まで歩いて戻ったが、今日は鍋倉渓の方に向かって下りることにした。道標が要所に付けられ、方向オンチの私でも道を間違えることはない。鍋倉渓では、山腹に黒い岩々が600m以上並んでいる。この景観は学術的に見ても珍しい現象らしい。写真を何枚か撮ったが、いまいちである。とりあえず1枚だけ紹介。

鍋倉渓

めえめえ牧場の羊

 鍋倉渓を下りるとそこは県道なので、戻るにはめえめえ牧場の入口まで10分ほど歩き、さらに駐車場まで坂道を登らなくてはいけない。結構坂がきつくて足が疲れた。途中には牧場があって、子どもが羊に餌をやっていた。羊せんべいというらしい。奈良では鹿せんべいはおなじみだが、羊もせんべいなのか。最後にいかにも癒し系の動物という羊の写真を1枚。

めえめえ牧場の羊