暗峠へ
今日は仕事が休みの日。あまり遠くないところにバイクで出かけようということで、暗峠を越え、大阪府民の森、ぬかた園地のあじさい園を目指すことにする。
暗峠は「くらがりとうげ」と読むが、奈良県の生駒市と東大阪市を結ぶ暗越奈良街道の、ちょうど県境のところにある峠である。この道は308号線というれっきとした国道であり、急坂かつ狭路ということで、いわゆる「酷道」の仲間入りをしている。
奈良県側からバイクで行くので、近鉄生駒線の南生駒駅の近くから暗峠に向かう道に入る。道はずっと上り坂で、峠が近づくにつれて狭くなる。県境にあたる峠のあたりでは道は石畳で、バイクではたいへん走りにくい。(国道で石畳の箇所があるのは日本でここだけだとか)平日ではあるが、ハイカーの方々を結構見かけた。おそらくみんな七十代以上かと思われる女性を中心とするグループも、元気に歩いておられたので、六十歳の私がバイクで来ているのが気が引けるくらいだった。峠のあたりには喫茶店もあったので、ハイキングコースとしては、そこそこ人気があるのだろう。
あじさい園へ
暗峠を越えると道は下り坂になる。猫の姿をたくさん見かける場所があり、どうやら猫好きのお宅で何匹も飼っておられるらしい。バイクを停めて、YouTube用に少し動画を撮る。さらに少し行くと、分かれ道となり、右手の、園地に向かう門のようなものがある方にバイクを走らせると、ぬかた園地の入口となる。そこからは車両は通行禁止なので、バイクを置いて歩く。
園地の中の道は、適度に自然のまま放置されている感じでなかなかよい。標識があったので見ると、あじさい園まで1.6キロとあった。アップダウンが結構ある道なのでいい運動になる。あじさいのシーズンであるからか、平日の割には、人の数もそこそこいる。
あじさい園はなかなかのものだった。三十品種、二万五千株のあじさいがつづら折りの道の両側に美しく咲いている。品種によって見頃は少し異なるようだが、6月下旬というのは、見に来るにはいちばんよい時期のような気がする。
例によって写真を撮った。見たイメージ通りにはなかなか写しとれていないが、花の雰囲気だけでも。(赤、青、白の三色)