斎宮の史跡を歩く
昨日の続きです。
斎宮跡のいちばん端の方にある斎宮歴史博物館まで歩いた。史跡は芝生もきれいに刈られてよく整備されているという印象。季節の花も咲いている。訪れる人が少ないのがもったいない気がした。花といえば、早咲きの菜の花が密集するように咲いていた。
ボケの花も芝生の上できれいに咲いていた。ボケの花の色は、同じ赤でもまさに真紅という感じがする。
芝生の上にはツグミが数羽、ちょこちょこと歩いていた。ツグミは冬鳥だが、大型のスズメのような色合いで、年中いつもいるような気がする。
斎宮歴史博物館の横に梅林があった。こういう場所にしては大きな梅林だ。白梅はまだ咲き初めだったが、紅梅はきれいに咲いていた。
メジロが紅梅の間から、しきりに顔を出している。梅にウグイスではなく、いつもいるのはメジロ。
斎宮歴史博物館
斎宮歴史博物館に入館した。入館料は一般340円で高校生以下は無料というのがいい。展示室は常設展示室Ⅰ、Ⅱと映像展示室。それに特別展示室があるが、この日は特別展をやっていなかったのでしまっていた。
常設展示室Ⅰのテーマは「文字から分かる斎宮」ということで、平安時代の記録や歴史書、王朝文学から分かる斎王の生活や様々な儀式についての展示があった。
常設展示室Ⅱのテーマは「ものからわかる斎宮」ということで、遺跡の発掘調査や出土した遺物から分かる斎宮の姿についての展示があった。
どちらの展示室もそうだが、展示内容の説明が素人にも分かるように親切に示されており、展示室内に置かれている解説シートも、分かりやすく整理されたものだった。なかなかいい博物館だ。
映像展示室では「斎宮群行」という18分の映画、「斎宮との出会い」という16分の映画が45分置きに交互に上映されている。したがって展示をじっくりと見て回り、映画を両方見たら、90分くらいはかかる。私は両方とも見たが、どちらもしっかりと作られた映像資料だった。
展示室Ⅱでは重要文化財級の遺物が数多く展示されていたが、写真撮影も可だった。下の写真は羊形硯。羊は中国で縁起のいい獣であったと言われているらしい。
というわけで、斎宮歴史博物館に1時間半ほどいたので、斎宮駅を出たのは昼過ぎだった。最初、帰りに松阪に寄ろうと思っていたが、松阪は去年に来ているので、もう寄らずに帰路についた。