斎宮へ
昨日は鳥羽編の続きを書いたので、今日の話は昨日の日曜日のことです。
近鉄フリーきっぷの日帰り旅。連休中日の日曜は、最初伊勢神宮と思っていたが、ネットで内宮に近いおかげ横丁の混雑予想カレンダーというのを見ていたら、日曜は超混雑の日になっている。人ごみは好きではないし、この辺りは何回も訪れているので、初めて訪れる場所と思い、少し手前の斎宮駅で降り、帰りに松阪にも寄ることにした。
斎宮駅の近くには史跡がある。斎宮とは斎王の宮殿、斎王とは、昔、天皇が即位する際に、伊勢神宮の天照大神に仕える巫女として選ばれた皇女のことだ。斎宮駅の周辺は全く土地鑑がないがとりあえず行ってみることにした。土曜日と同じ電車だが、斎宮駅は急行が停車しないので、伊勢中川で鳥羽行き普通に乗り換えた。なかなかかわいらしい車体だ。
斎宮駅は無人駅なので、降車の際に電車の運転手にキップを確認してもらう。斎宮跡は大きな史跡なのに無人駅とは意外だった。連休だが降りる客はほとんどいない。
駅を出て、周りを見渡すと、かなり広々とした芝生広場が目の前に広がり、ところどころに復元された建物らしきものが見える。人はあまりいない。全体の印象としては平城宮跡に少し似ている。すぐ横を近鉄電車の線路が通っているところも同じだ。
目の前の木の梢に黄色い鳥がとまっていた。写真を撮ったがまともに写ったのは後姿だけ。カワラヒラのようだ。
案内板があったので、見ると、ひととおり回るのに結構時間がかかりそうだ。
まず、駅の目の前にある建物「いつきのみや歴史体験館」から入ろうとしたが、閉まっている。見ると「臨時休館のお知らせ」という掲示があり、改修工事のため2月末まで休館とのこと。
駅から伊勢寄りに少し歩くと、復元された建物が三棟。ここが「さいくう平安の杜」で、このあたりが昔の斎宮の役所である斎宮寮の中心部であったようだ。
正殿、東脇殿、西脇殿という三つの建物があったが、西脇殿の中に展示があり、ボランティアガイドらしき方が数人おられたので、入ってみた。平城宮跡などもそうだが、こういうところのボランティアガイドの方はたいへん親切だ。中に着物もあり、女性用だが着て写真を撮れるとのこと。
線路を越えたところにあるのが斎宮ゆかりの神社である竹神社。本殿は伊勢神宮に関係が深い神社らしい神明造り。
竹神社から引き返し、広い史跡を今度は松阪方面に向かって歩いた。ここには史跡全体を十分の一に縮小した模型がある。史跡の広さが東西2キロ南北0.7キロあるので、十分の一に縮小しても広い。
史跡全体模型から線路と反対側に進んだところにあるのが「斎王の森」。このあたりにかつて斎王の御殿があったと伝えられている。
見どころが結構多い史跡内を散策しながら斎宮歴史博物館の方に向かった。
☆明日に続く!