ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

青春18きっぷ日帰り旅2023 ~ 二見浦編 ①

青春18きっぷ5回目

 青春18きっぷを4回目まで使い、あと1回分が残っている。9月10日まで使えるが、次の土日が晴れとは限らないので、そろそろと思い、今日でかけることにした。

 今回は参宮線に乗ってみようと思った。参宮線は名前の通り、伊勢神宮への参詣路線として明治に開業した路線だが、現在は近鉄線に押されぎみな路線でもある。鳥羽まで通っているが、6月に近鉄のフリー切符で行ったので、今日は近鉄が近くを通っていない二見浦を目標にすることにした。

 朝5時台の列車に乗るべく家を出た。空が朝焼けで赤く染まっている。

朝焼けの空

 大和路線で終点の加茂まで乗り、加茂から亀山までは関西線で向かう。去年今年と夏、18きっぷを利用したが意外とこの路線は初めての利用になる。加茂亀山間は2両編成のワンマン列車で、一部の駅以外は前の車両から降りなくてはいけない。

加茂から亀山へ

 亀山で少し待ち時間があったので写真を少し撮ってみた。亀山はJR西日本とJR東海の境目の駅で、ここで関西本線と紀勢線が分岐する基幹駅なのだが、駅舎は昔ながらの古い建物だ。

亀山駅

田丸で降りる

 亀山を出て紀勢線、参宮線と乗って行くと目的地の二見浦に着くのだが、途中の降りたことのない液で下車して散策してみようかと思っていた。松阪とか伊勢神宮は近鉄で行ったことがあるので、それ以外でと思ってネットで調べていたら、田丸という駅にの近くには、続日本百名城に選ばれている城跡もあって、ちょっと見どころもあるようなので、降りて見ることにした。田丸はかなり二見浦寄りの駅だ。

 亀山からの3両編成の列車はガラガラではないが普通に座れるくらい。この路線も無人駅では、いちばん前の車両から降りなくてはならない。田丸もそういった駅のひとつだった。

田丸駅の跨線橋から列車の行き違い

 田丸駅周辺の印象は、普通の田舎町と言う感じだが、昔の街道筋にあたる場所のようだ。下の写真のような駅前に設置されたオブジェが歴史を感じさせる。

田丸駅前

 土地鑑の無い場所だが、ところどころに行き先表示が出ているので、それをたよりに田丸城跡の方に向かった。進んでいくと、大手門橋という表示がある橋があり、外堀が広がっている。

田丸城の外堀

 橋を渡って少し行くと、左手に内堀が広がっている。この内堀には蓮が群生しており、見頃は過ぎているようだがまだ花を咲かせているものもあった。たいへん大きな花で、大賀蓮というらしい。

大賀蓮

 内堀の向こうには石垣があり。二の門跡という立て札が立っている。向こうの方から吹奏楽の演奏の音が聞こえる。玉城中学校という校名表示が見えた。道は学校の敷地を回るように続いていて、その向こうに天守跡があるようだ。蝉の声が聞える。大半がツクツクボウシで、少しミンミンゼミが交じっている。

城跡に入る

☆明日に続く。