氷点下の朝
昨日の予報では、今朝の奈良の最低気温はマイナス3℃だった。そこまでは下がらなかったようだが、氷点下の朝だ。しかし習慣を変えることなく、朝の散歩に出かけた。散歩コースの貯水池にはコガモの群れ。なぜかそこだけは氷が張っていない。池の縁にはダイサギとアオサギが置物のようにとまっていた。
町を歩く
今日は用事があって、昼から休みをとった。用事を終えてまだ3時前だったので、郡山の町をひと歩きした。日曜日によく通る城跡から堀端の道というコース。早朝とは光の具合が違うのか、城の石垣に堀というおなじみの風景も、普段と違って見える。本丸跡の横の堀にはいつもカルガモが泳いでいる。
まだ梅の季節には早いのだが、城跡の梅の木が一本だけかなりつぼみがふくらみ、咲きかけていた。梅にも早咲きの品種があるので、それだろうか。あまり花には詳しくないので種類までは分からない。
いつものカモのいる堀では、女性が餌をやっていたようで、ヒドリガモとハシビロガモが群れをなして集まっていた。まったく人を怖れる気配もない。その気になれば、文字通り一網打尽に捕まえられそうだ。
町家物語館
今日は城跡からの帰り道、ふと思いついて、洞泉寺町にある町家物語館に入ってみた。この建物は、大正時代に遊郭として建てられた三階建ての木造建築だ。昭和33年に廃業した後、貸間として利用された時期もあったが、今は当時の文化を伝える建物として保存されている。
入場は無料で、中の部屋も見て回ることができる。昔の花街の名残を残したような独特の雰囲気がある。
ある部屋の床の間には、雛人形が飾ってあった。普通の雛人形ではなく、御殿雛飾りという建物付きの雛人形だ。
部屋は、座敷や狭い客間がいくつも連なっているような構造で、遊郭があった時代をしのばせる。
外に出たら4時頃で、空はまだ青い。ひところに比べると日没は遅くなってきた。やけに雲の向こうの青空がいい色をしていた。