ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

2024年 冬の風景 ⑤

氷点下の朝

 昨日の予報では、今朝の奈良の最低気温はマイナス3℃だった。そこまでは下がらなかったようだが、氷点下の朝だ。しかし習慣を変えることなく、朝の散歩に出かけた。散歩コースの貯水池にはコガモの群れ。なぜかそこだけは氷が張っていない。池の縁にはダイサギとアオサギが置物のようにとまっていた。

ダイサギ

アオサギ

町を歩く

 今日は用事があって、昼から休みをとった。用事を終えてまだ3時前だったので、郡山の町をひと歩きした。日曜日によく通る城跡から堀端の道というコース。早朝とは光の具合が違うのか、城の石垣に堀というおなじみの風景も、普段と違って見える。本丸跡の横の堀にはいつもカルガモが泳いでいる。

堀に泳ぐカルガモ

 まだ梅の季節には早いのだが、城跡の梅の木が一本だけかなりつぼみがふくらみ、咲きかけていた。梅にも早咲きの品種があるので、それだろうか。あまり花には詳しくないので種類までは分からない。

もう咲きかけた梅の花

 いつものカモのいる堀では、女性が餌をやっていたようで、ヒドリガモとハシビロガモが群れをなして集まっていた。まったく人を怖れる気配もない。その気になれば、文字通り一網打尽に捕まえられそうだ。

人を怖れぬカモたち

町家物語館

 今日は城跡からの帰り道、ふと思いついて、洞泉寺町にある町家物語館に入ってみた。この建物は、大正時代に遊郭として建てられた三階建ての木造建築だ。昭和33年に廃業した後、貸間として利用された時期もあったが、今は当時の文化を伝える建物として保存されている。

町家物語館

 入場は無料で、中の部屋も見て回ることができる。昔の花街の名残を残したような独特の雰囲気がある。

花街の名残を感じる建物

 ある部屋の床の間には、雛人形が飾ってあった。普通の雛人形ではなく、御殿雛飾りという建物付きの雛人形だ。

雛人形

 部屋は、座敷や狭い客間がいくつも連なっているような構造で、遊郭があった時代をしのばせる。

遊郭があった頃をしのばせる

 外に出たら4時頃で、空はまだ青い。ひところに比べると日没は遅くなってきた。やけに雲の向こうの青空がいい色をしていた。

夕方前の青空