ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

白高大神

白高大神

 昨日の話です。

 大和民俗公園を散策した後、まだ時間も早かったので、公園を出てバイクで5分くらいのところにある白高大神(しらたかおおかみ)に行ってきた。白高大神は、奈良の心霊スポットとして有名で、わざと夜中に訪ねて恐怖を煽るような動画がネットに上がっているが、実際は玉姫教会という新興宗教の修行場であったのが、中心となる巫女の女性が亡くなり信者が離れて行ったため、訪れる人もいなくなり半ば廃墟化してしまったといったことのようだ。

 現地に着き、石造りの鳥居をくぐって進む。すぐ隣に池があり、釣り人が釣り糸を垂れている。昼間訪れるとのどかなものだ。

石でできた鳥居 上には白高大神の文字がある

 細い山道を少し進むと、朱塗りの鉄製の鳥居があり、上には「白龍大神」「古女郎大神」の文字がある。その鳥居をくぐりさらに少し行くと、右手に石段があり、おそらく宿泊用である小屋があるが、中は建具や家具などが散乱している。

鉄製の鳥居

 小屋の向こうには石碑が立っており、上には稲荷神社の象徴である狐の置物など置かれている。まだ新しいので最近になって置かれたものだろう。

石碑が立っている

 石段を下り、また元の道を直進し、同じような鉄製の鳥居をいくつかくぐっていく。鳥居の上には、文字の書かれたプレートはが付けられているものがあり、「天在諸神」「古女郎・白竜大神」といった文字が書かれている。

鳥居の上の文字

 鳥居をいくつかくぐったところに小さな社がある。そしてその向こうに数多くの碑が立ち並んでいる。碑には「天在諸大神」の碑を中心に、「金龍大神」「朝友大神」というように文字が刻んである。

社の向こうに石碑が立ち並ぶ

 社のところで道は二つに分かれる。右の道は山に上っていく。左の道が下りで鳥居が並んでいるので、左の道を選び進む。(右の道を上ったところには別の廃寺があるのだがこの日は行かなかった。)道の横には手すりなどもあり、宗教施設として整備されていたことが分かる。道を下りきったところに小さな滝壺があり、上から水が注いでいて、修行場の雰囲気が漂っている。

修行場の雰囲気が漂う場所

 滝壺のすぐ横には石の鳥居があり、その奥は洞窟のようになっている。鳥居に「神域」の文字があるので、この中が修行のいちばん中心となっていたのだろう。

修行場の中心

 洞窟の中は下の写真のようになっている。供え物は最近になって置かれたものだろうが、「鎮魂」の文字はその昔修行が行われていた時からあるものだろう。

洞窟の内部

 私はここを去年の2月にも訪れてYouTubeでも紹介したのだが、この日訪れると立札が立っていて、白高大神を心霊スポットではなく、気持ちよく参拝できるパワースポットとして整備していきたいという旨が記されていた。そういえばこの日は前回来た時よりきれいに掃除されていた。有志の方のようだが、なかなかいい試みだと思い、この場所を後にした。