ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

真冬の二上山に登る ~ 其の二

雨の一日

 今日は朝から雨で一日中雨予報。ずっと家にいることになりそうだ。奈良でこの季節にこれだけ雨が降るのは珍しい。土曜日は天気がいいと出かけなくてはもったいない気がするが、雨ならしかたない。

雌岳に登る

 というわけで、ここからは昨日の二上山の続きです。

 二上山には雌岳と雄岳という二つの山頂があって、雌岳が標高474m、雄岳が517mだ。馬の背から雌岳の山頂は、すぐ横の広い登り道を進んだところにある。まず雌岳に登った。

雌岳への登り道

 雌岳の山頂は見晴らしがよく、休憩場所としても整えられており、ここでベンチに座り食事をとっておられる方も何組かおられた。真冬だが気温は15℃くらいまで上がっていただろうか。私もここで足の疲れを休めて少し休憩。雲が多く、見通しがいまいちだったのが少し残念だった。

雌岳山頂①

雌岳山頂②

雄岳に登る

 雌岳からまた馬の背に下りて、次は雄岳へ。雄岳からそのまま進んでいき、行きと違うコースで戻ってくるというのがこの日のルート。雄岳は雌岳より高いので、上る距離も長い。山道をまた歩いて行く。道はここもきれいに整備されている。

雄岳に向かう

 やがて登り道は終わり、山頂と思われる場所に出た。雄岳の山頂が二上山の山頂になるのだろうが、山頂の表示はごくあっさりとしたものだった。

あっさりした山頂の表示

 山頂表示から少し歩いて行くと、石碑があって、「二上白玉稲荷大神」という名が刻まれている。

石碑が立っている

 さらに少し行くと神社があり、これは葛木二上神社(かつらぎふたかみじんじゃ)。祭神は大国魂神と豊布都魂神とのこと。二上山は石器の素材となるサヌカイトの産出地として知られており、大昔から人々が生活していたと言われている。

葛木二上神社

 神社のすぐ向こうには、大津皇子の墓がある。ここは宮内庁が管理しており、中に入ることはできない。大津皇子は謀反の罪によって自害するという悲劇的な最期を迎えた人物なのだが、二上山に葬られているのはなぜかといったことについては諸説あるようだ。

大津皇子の墓

 さて、ここからはずっと下りの山道を下りることになる。行きのコースよりも坂の勾配が急なところが多く、足が疲れていることもあり、転んでねんざなどしないように慎重に歩いた。最後に近いところで分岐点。案内板が、右の道が「二上神社口駅まで○○㎞」左が「二上山駅まで○○㎞」となっていた。どちらを進めばいいか迷う。こういう時、不正解を選んでしまう率がすこぶる高い私だったが、右の方へ。結果は正解で、無事帰り着けた。

 出発点の道の駅ふたかみパーク當麻に着いたのは1時20分。出たのが10時50分頃だったので、およそ2時間半かかった。

下りの山道