柳生へ
一昨日の続きです。
けいはんな記念公園を出て、柳生に向かうことにした。時間はまだ11時前なので余裕がある。木津に出て、そこからいちばん近い道を通って国道369号線の柳生街道に入る。途中に圓城寺というお寺があり、通りがかりにちらりと見ると、そこの紅葉もきれいだった。
柳生でのこの日の目的地は芳徳寺。ここは柳生家の菩提寺で、前に訪れたことはあるが紅葉の季節は初めてだ。石段を上っていくと、前に年配のご夫婦が見えた。この日は天気も良かったので訪れる人が他にもいた。
寺の山門が見える。柳生は高い所にあるので、紅葉はちょうど今が見頃のようだ。ここは入山料を山門の入口にある賽銭箱に入れる方式。
下の写真は山門を入って本堂を前にしたあたり。たいへんきれいだったのだが、光の当たり方の関係か、なかなかうまく写ってくれない。愛用のコンパクトデジカメの機能の限界か。紅葉の写真は何枚も撮ったがあまり変わりばえしないのでこれくらいで。
訪れた年配の男性同士が話をしておられた。そのうちお一人は四日市から名阪でわざわざ来られたとか。
本堂の中にも入れるので、参拝してきた。柳生家の資料が展示してある部屋もある。私が小学生の頃、NHKの大河ドラマ「春の坂道」が放送され、柳生もブームとなったのを覚えている。もちろん昭和の出来事。
笠置へ
柳生の中心部から笠置寺の駐車場まで、距離にすると2㎞もない。すぐそこという感じである。笠置では、11月の紅葉シーズンは、もみじまつりということで、夜間のライトアップをしている。
この日はちょうど見頃だというので人は多めだった。とはいっても京都の紅葉の名所の比ではない。落ち着いて散策できる。山門の手前の休憩所に干し柿がつるしてある。たしか去年も同じ位置に干し柿があったなどと思う。
休憩所の机の上には、野菜が置いてあり、取って代金を入れていく方式。なかなかいい色をしている。
山門をくぐり拝観料を払い、入山していく。笠置山はかつての修験道の行場であった場所なので、巨岩の下や間を縫うようにして進んでいくことになる。
この日は子ども連れの人が多かった。岩の下をくぐっている時、前を歩いている子どもが母親に、「今地震が起こったらどうなるの」と聞き、母親が「そうなったらぺしゃんこで一巻の終わりや」などと不吉な答えを返していた。
ずっと行場を歩いて行くと、もみじ公園に着く。ここのもみじは、後醍醐天皇の挙兵(元弘戦)600年を記念して植樹されたという。もみじ公園の紅葉の写真を2枚ほど。柳生、笠置の紅葉はちょうど見ごろに入ったところという感じで良かった。なかなかいい1日となった。