ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

冬の浄瑠璃寺の猫

雨の後の朝

 昨日は昼ごろから夜中まで雨だった。しとしと降るという表現がぴったりくる雨で、強い降りではなかったがやみ間なく降っていた。今朝の散歩の時も、空は雲で覆われており、薄暗く地面は濡れている。田畑の中の道を歩くと、空き地で地面が少し低くなっているところには水がたまって水たまりができている。ただ、今週はこれから天気も良くなり気温も上がるようだ。

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雨で水がたまった空き地

浄瑠璃寺へ

 ここからは一昨日の続き。

 浄瑠璃寺に向かう道を上ると、途中に喫茶店がある。その横に柿の木があり、実が鈴なりになっていた。柿の色は、落ち着いた橙色で青空によく映える。そう思って眺めていると、鳥が何羽も集まってきて、柿の実をついばんでいる。メジロだった。この鳥は甘いものが好きなので、果実に集まるのはよくあることなのだろう。

 何枚か写真を撮ったが、メジロを大きく撮ろうとするとピントがぼけてしまう。下の写真は羽を広げたメジロが柿の実をつつこうとしているところ。

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柿の実とメジロ

浄瑠璃寺の猫

 浄瑠璃寺に近づく。参道には土産物屋や食堂があるが、その周辺にいつもたくさんの猫がたむろしていることは前にも書いた。秋に来た時と比べて、少し数が減っているような気もしたが、冬なので、風の当たらない場所に隠れているだけかもしれない。土産物店の中にも普通に入って行くし、食堂の前のメニューが書かれた看板の横にも座っている。近づいても平気なので大事にされているのだろう。

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お客をお出迎え?

 寺の山門に入る手前に蝋梅が黄金色の花を咲かせていた。まだ寒さがいちばん厳しい時だが、この花を見ると春がこの後に姿を見せてくれることを感じる。ちなみに蝋梅は江戸時代に中国から日本にやってきた木なので、昔の和歌などには登場しない。明治以降の俳句には詠まれるが、あまり有名な句はないようだ。

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蝋梅の花

 浄瑠璃寺の境内は、寒い季節ということ、それからコロナ拡大の影響もあるのだろうか、土曜日だが人の姿は少なかった。このお寺は境内に入るだけなら入山料は要らない。国宝となっている仏像が安置されている本堂を見るには拝観料が必要だが、私は仏様にはあまり興味がないので、本堂に入ったのは一度だけである。国宝の三重塔を含めた景観はいつ来ても美しい。

 境内を歩いていたら、寺務所のあたりにも猫が座っていた。寺で飼われているのか、それともこのあたりの猫たちは、寺の建物内も自由に出入りしているのか。のどかな風景だった。

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浄瑠璃寺境内の猫