気分を変えて朝の散歩
土曜日の朝。今日は天気がよく、気温も上がるという予報が出ている。ちょっと気分を変えて、普段はあまり歩かないコースで朝の散歩をしてみた。
いつも金言が掲示してある寺の前を通ると言葉が変わっていた。最近はり替えられたようだ。「自利利他」とは、「自らの仏道修行により得た功徳を、自分が受け取るだけでなく、他のためにも仏法の利益をはかる」という仏教用語らしい。
右の言葉は、調べると、ジェラール・シャンドリという人の言葉で、三浦綾子の『続氷点』に引用されているようだ。『氷点』は読んだが『続氷点』は読んでいない。三浦綾子はクリスチャンだが、宗教は違っていても相通ずるものがあるということか。ちなみに、「笑点」の番組名は、ドラマもヒットした「氷点」をもじって付けられたものだが、今は「氷点」を知らない人の方が多いだろう。
猫がよくいるエアコンの室外機の上には今日は白黒の猫。以前は黒猫かキジトラ猫がいたのだが、縄張りが完全に移行したのだろう。
町の中をずっと通って、普段は城跡の方に曲がっていくが、今朝は反対のほうに歩いていった。2,3か月に1回ぐらい歩く散歩コースだ。遠く清掃センターの焼却炉の煙突から煙がたちのぼっている。青空に白い煙はのどかな風景だ。
家に戻る時は、いつも仕事の行き帰りに通る道を歩いた。仕事に行くときはあまり立ち止まっている余裕はないが、ゆっくり歩くと普段見えないものが見える。ジョウビタキが1羽とまっている。この鳥は、あたたかい色合いで、いかにも日本的な里山の鳥という感じがする。春にいなくなるのがもったいない。
梅の花はかなり咲きかけていた。春が近いということを実感する。
馬見丘陵公園の梅
2月は梅の季節といっても、見頃はもう少し後だが、近場で早めに咲いていそうなところに行こうと、馬見丘陵公園に足を運んだ。いつもの通り、河合町公民館の駐車場にバイクを置き、散策路を歩く。今の季節、木はすべて葉を落としている。
北エリアから中央エリアへと歩いていく。天気がいいので人出はそこそこ多い。花はほとんどない時期なのだが、大きなカメラを提げている人が多いのは野鳥撮影なのだろうか。中央エリアのいちばん奥にあるのが梅林。近づくとかなり花が咲き始めていて、梅のいい香りがする。
紅梅と白梅があるが、やはり青空には紅梅が映えるので、そちらの方に目が行ってしまう。梅は満開の少し手前くらいが見るのにいい気がする。カメラを持って撮っている人も多い。
梅の花の周りにメジロがとまっていた。梅にウグイスとよく言うが、実際いるのはメジロである。メジロは梅に限らず、花によく集まる。秋には柿の実にも集まっている。絵柄としてはなかなかいい。
下の写真は白梅にメジロ。花の蜜に夢中で逃げないので、何枚か撮ってみたのだが、なかなかうまく写ってくれない。
紅梅、白梅、それから梅林の中ではないが蝋梅も咲いていた。もちろん蝋梅は種類が違うのだが、紅梅、白梅と合わせて彩りが揃っていい感じだった。