関ヶ原町歴史民俗学習館
昨日の続きです。
関ヶ原古戦場記念館のすぐ横にあるのが関ヶ原町歴史民俗学習館。ここは地元の施設といった雰囲気で入館料も無料。人はあまりいなかったが入ってみた。地味だがしっかりとした展示があった。
2階の展示室に甲冑がたくさん飾ってあると思ったら、これは親子甲冑作品企画展というもので、地元の方が手作り工作で仕上げたものらしい。遠目には、本物の金属製の甲冑に見える。
それから、1階の展示室では、関ヶ原合戦自由研究という小学生の作品が展示されていたのだが、私が感心したのは下の作品。小学校4年生の子の作品なのだが、「セミヶ原の戦い」という題名で、セミの抜け殻で関ヶ原の合戦の陣形を作ってあるのだ。命名も含めてこれはセンスあると感心したのだった。
他にも武者人形による関ヶ原の戦いを表した展示もあり、これはこれでなかなかのものだと思った。
笹尾山交流館
歴史民俗学習館を出て、笹尾山の石田三成陣跡に向かうことにした。歩いていると晴天で真夏の気候だが、奈良よりは蒸し暑さはましな気がする。
10分ほど歩くと決戦地と言う場所に出て、碑がありのぼりも立っていた。
そこから少し歩くと笹尾山交流館という施設がある。ここも入場無料のこぢんまりとした施設だ。
ここでは甲冑体験といって、甲冑を着て出かけたり記念撮影をしたりできるようだった。体験時間は90分とのことなのでそこそこ時間はある。私が行った時間帯の予約は埋まっていたので、人気があるのだろう。
石田三成陣跡
石田三成の陣跡は笹尾山の上にある。まず、山の下に三成の家臣、島左近の陣跡がある。のぼりが風にはためいている。
三成の陣跡までは山道を5分ほど登る。山頂というより小高い丘の上と言った感じだ。ここは人気のスポットなのか訪れる人が何人かいた。
山道を登りきると、「史蹟関ヶ原古戦場石田三成陣地」という古い石碑がある。石田三成という人物は、焦点の当て方によっていろいろな捉え方があるが、やはり敗軍の将というのは哀愁漂うところがある。私は昔、司馬遼太郎の『関ヶ原』を読んだこともあって、どちらかというと三成贔屓の方だ。
笹尾山の上からは、関ヶ原の各軍の陣形がよく見渡せる。今は家が建ち、畑になったりもしているが、昔はそれらのものがなく、もっと見通しがよかったはずだ。ここから戦況を見つめる将の心はどんなものだっただろうなどと思った。
笹尾山から下り、次は関ヶ原ウォーランドに向かった。