ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

天理ダムからなら歴史芸術文化村へ

天理ダム付近で

 今日は平日であまり話題もないので、昨日の続きです。

 龍王山から下りまだ時間も早かったので、もう少し歩こうと、天理ダム風致公園に寄ってみた。ここは家族連れで楽しめるように、一応バーベキュー場として子どもの遊具なども整備してあるが、場所が場所だけに、がらんとして人気がない。

遊具だけが新しい

 バーベキュー場からさらに少し上ったところに駐車場があるが、そこもがらんとしている。細い道が林間に続いていて、そこを抜けると道の周りは畑であったり空き地であったりする。バイクを駐車場に置いてさらに少し歩いてみた。このあたりも人の気配がない。

人気のない道

 白い花をつけている木があった。青空に白い色がよく映えている。写真を撮って帰ってから検索するとエゴノキと出てきた。

エゴノキ

 空き地に生えている花に蝶がとまっている。タテハチョウだろうか。鳥と違って、蝶は近寄っても逃げていかないので接写できる。

花に蝶

なら歴史芸術文化村

 ちょうど天理ダムからの帰り道にあるのがなら歴史芸術文化村。1週間前に上皇ご夫妻が立ち寄られたということでもニュースになった場所だ。ちょっと立ち寄ってみた。できてまだ1年と少しの新しい施設ということもあり、たいへんきれいだ。平日だったので人はそれほど多くなかった。

 この施設のいちばんの目玉は「文化財修復・展示棟」で、文化財の修復工房を一般に公開しているという画期的なものだ。考古学に興味のある人にとっては何度でも訪れたくなる施設だろう。

考古遺物修復工房

 地下の仏像等彫刻修復工房では、當麻寺の山門から修復のために運び込まれた阿形像など貴重な仏像がいくつか、無造作に置かれていた。これがいちばんの見どころだったのだが、撮影不可なので写真はなし。

 企画展示室では、「開村一周年記念展 山辺の道」という展示が開催されていた。ここは撮影可だったのでいくつか紹介。まずは埴輪5点。

展示(埴輪)

 次は石枕(複製)。これは遺体の頭の下に置かれる古墳の副葬品とのこと。

展示(石枕)

 最後に大地獄絵図〔六道絵〕(複製)。安土桃山時代の作品で、現品は天理の長岳寺にあるという。九幅のひと続きの大画面に、命あるものが亡くなった後、苦しみの世界を経て救済される様子を描いている。

 私は考古学マニアというわけではないのだが、企画展が変わるタイミングで、このあたりに立ち寄ったついでに、時々訪れてもいいかと思ったのだった。

大地獄絵図