ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

2024 梅を見る ~ 薬師寺

朝の水鳥

 今日は木曜日で仕事は休み。7時半頃から朝の散歩に出かけた。4日前にミコアイサがいた池の横を通ると、今日も1羽だけ単独で泳いでいた。

ミコアイサ

 オカヨシガモは7,8羽くらいの群れになっていた。たぶんすっとこの池にいたのだが、見かけが地味なので気づいていなかっただけだろう。カモの雌はだいたい、こんな感じの色をしているので区別しにくい。

オカヨシガモ

薬師寺の梅

 2月は梅の季節なので、今年も梅を見に行くことにした。去年訪れていない場所に行こうと思い、今日はまず近いところで薬師寺。西の京近辺はよく歩くが、薬師寺の境内に入るのは久しぶりだ。多分10年ぶりくらいになる。

 拝観料は800円。お知らせが掲示してあり、3月から1000円になるという。昔と比べて拝観料はどの寺も上がったが、建物のメインテナンスだけでも莫大な費用がかかることを思えばやむを得ないのだろう。

中門の仁王像

 金堂の方から、大勢で読経する声が聞こえてきた。全然意識していなかったのだが、毎月8日が薬師縁日にあたっており、11時から大般若経転読法要が行われているとのことだ。参拝者も家内安全や病気平癒を祈願して一緒に読経をしているのだった。私が来た時は12時近くになっていたので、法要も終わる頃だった。

金堂

 薬師寺は、いかにも正統派の奈良仏教の寺院という感じだ。壷阪寺や朝護孫子寺などのちょっとユニークな要素のある寺も好きだが、こちらは南都七大寺の一つで、格式がある。東塔の頂上を飾る相輪の一部である水煙に、飛天(空を飛ぶ天人、天女)が透かし彫りされている。空が曇ってきていて、背景が青空でないのが残念だった。

 

東塔の水煙の飛天

 

 下の写真は僧侶の修学の場である大講堂。20年ほど前に再建されたもので、まだ真新しい色をしている。

大講堂

 金堂、東塔、西塔を囲むようにして連なっている回廊もなかなかいい眺め。これも真新しい色をしている。

回廊

 さて、梅の花だが、きれいに咲いている花もあれば、まだつぼみのものもあった。下の梅は淡紅梅というのだろうか。ほんのり紅がかかっていて、上品な色合いだ。

薬師寺境内の淡紅梅

 紅梅と白梅、それから南天も実をつけていて、彩りを添えている。昼近くになって空が雲で覆われてきたため白梅の色があまりきれいにに見えなかったのが残念。

紅梅と白梅

 境内を出て、写経道場の方に行くと、こちらの梅の方が開花が進んでいた。通路の両側に、紅梅と白梅が入り交じるように咲いている。

写経道場入口の梅

 ここの紅梅は、かなり色が濃い赤で。緋色という感じがする。梅の色は、白と赤の間におさまっているようだが、微妙な色の違いがあるのがいい。

緋色の紅梅

 写経道場の奥にある慈恩殿の前の紅梅もきれいに開花していた。薬師寺の梅はこれくらいで終わり。

慈恩殿の前の紅梅