秋バラ
この前、新聞の奈良版を見ていたら、霊山寺のバラ園の秋バラが、今ちょうど見ごろだという記事があった。初夏のバラの季節にはいつも訪れているのだが、秋バラも見てみようかと思い、今日足を運んだ。馬見丘陵公園では、冬以外はずっとバラが咲いているので、花期の幅が広いのだろう。
霊山寺
10時頃に霊山寺に到着。行く前にホームページを見ると、本堂の秘仏宝物の公開期間にあたっており、今日11月3日が1日限定の三重塔壁画の公開日だった。
まず、境内に入ってすぐ右手にあるバラ園に足を運んだ。初夏のシーズンは園内いっぱいにバラが咲き乱れている印象だったが、今はざっと見て、その時の三分の一くらいの花の数だろうか。品種も、気のせいか派手な色のものが少なかったような気がする。
いくつか紹介。バラの花といえば赤。やはり赤い花が多かった。ドイツ原産の「トロピカル」。
続いて、ピンクでちょっと変わった花びらの形をした、イギリス原産の「ベテーフライヤー」。
次は、黄色のバラで、ドイツ原産の「ゴールドマリー」。
ピンクの花でフランス原産の「マリア・カラス」。
バラ園を出て、本堂の方に向かった。境内の木々の葉は、色づきかけていた。木の種類によって色づく時期が違うので、まだ青葉のものもあればすっかり紅葉しているものもある。そのあたりの変化があるので、私は春の桜より好きだ。
本堂で公開されていた仏像は、なかなかのものだった。本尊の薬師如来坐像を始めとして、日光・月光菩薩立像や十二神将立像など、重要文化財級の像がたくさん公開されていた。撮影不可なので、写真はないが、手で触れるくらいの位置にも仏像が置かれていたので、かなり間近で仏様の表情なども見ることができた。
本堂を出て、奥の院の方まで行った。この寺は、本堂付近から奥の院まで1キロほど距離があるのでそこまで行かずに帰る人も多いようだが、私はいつも運動も兼ねて奥の院まで行く。
奥の院から引き返し、最後に三重塔のところまで行った。本堂とともにこの三重塔も国宝だ。三重塔の壁画もしっかりこの目で見ることができた。壁画の公開は年に1回なので、得をした気分になった。