雨の後の朝
昨日は一日中しっかりと雨が降ったが、今日は朝から晴れている。気温はそれほど上がらないようだが爽やかな土日になりそうだ。
いつもの通り朝の散歩。桜が終わりかけた今ごろからそろそろ姿を見せ始める花がある。まず、この淡いオレンジ色の花、ナガミヒナゲシ。外来種で、かよわそうな見かけに似合わず生命力が強い。
下の写真の白い花はジャーマンアイリス。家庭菜園に咲いていた。この花の名前も去年覚えたが、アヤメ系の花はいろいろあってちゃんと区別がつかない。この種の花が咲き始めたら陽春と言われる季節。
草むらの中にムクドリが数羽。この鳥は、こんな言い方はないのだが、大衆鳥といった感じで、いつでも、どこにでもいる。電線に群れを成してとまっていることがあるが、こうやって2,3羽でいるとかわいらしい。
吉野へ
今日は吉野の方に足を運んでみた。ほぼ半年ぶりだ。吉野といえば桜だが、以前シーズン真っただ中に行って、人が多くうんざりしたことがある。ちょうど先週の土日がその時で、花は満開、天気もよくかなりの混雑だったようだ。ネットで調べると、桜は奥千本に残っている以外はほぼ散っていて、人出も落ち着くだろうとのこと。散りかけた桜もいいだろうと思って行った。
如意輪寺の横から中千本のあたりに向かおうとして、バイクで吉野駅の横を通ると、ロープウェイの順番を待つ長蛇の列が見える。まだこの土日くらいまでは人出が多いようだ。そこでまだ桜が咲いているという奥千本までバイクで上ることにした。奥千本のバス停のところに金峰神社の修行門の鳥居がある。
このあたりにも人が多いが、混雑でうんざりという感じではない。さすがにマスクをしている人は少ない。バイクを駐輪するスペースもあったので、置いて坂を上っていった。坂の途中から下にまだ花が残っている山桜が見える。
金峰神社の横から西行庵の方に続く山道をさらに上る。道はきれいに整備されて道標もついている。
山道には桜はないが、両側に高い杉が立ち並び、山の奥の神域といった雰囲気が漂い、いい感じ。
山道を西行庵の方に向かって曲がると、見晴らしがよくなる。昨日の雨で道が濡れている。滑り落ちると大けがしそうな高さなので注意深く歩いた。眼下の山腹には、まだ桜が散り始めくらいの感じで咲いている。
西行庵とは、歌人の西行が武士を捨て法師となり、3年間侘住まいをしたという言い伝えのある場所である。庵の中には西行の像が安置されている。やすらかな表情をしている。
西行庵から宝塔院跡に向かうあたりの山道からの眺めもなかなかよかった。ぐるりと一周してまた奥千本バス停前に戻る。
帰りに明日香のあたりにでも寄って行こうかと思ったが、小雨が降ってきたので無理せず帰宅した。