ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

白高大神に立ち寄って来ました

白高大神

 昨日今日と、ポケットにデジカメを入れて朝の散歩に出るが、曇り空で早朝はまだ薄暗くてまともな写真もない。というわけで、一昨日の出来事を書きます。

 大和民俗公園に行くついでに、ふと思いついて白高大神(しらたかおおかみ)に行ってきた。白高大神は、稲荷信仰の流れをくむ新興宗教の修行場であったのが、荒廃したことによって、心霊スポットとして取り上げられるようになった場所だ。

 去年の5月に来たが、その時に立て札が立っていて、心霊スポットではなく気持ちよく参拝できるパワースポットとして整備して行くといったことが記されていて、清掃も始まっていたので、どうなっているのかちょっと気になっていたのだった。

 大和民族公園から白高大神まではバイクでほんの5分くらいだ。すぐ横には池があって釣りをしている人がいるのは以前と同じだが、石の鳥居をくぐるとその横に以前はなかった石碑が立っていた。前はこの場所にこんなスペースはなかったので、雑木を伐採するなどして土地を整備し、石碑も移してきたのだろう。

石碑が建っている

 石碑の後ろには真ん中に「学神」、その左右に「諸願成就」と書かれた赤い扉のようなものがあるが、これは新しく作ったものかどこかから移して塗り直したものか。このスペースをさらに整備していく計画のように見えた。

赤い扉のようなものが

 この場所から少し歩くと、道の右わきに赤い鉄製のポールが立っており、「神理教瀧川行場」の文字が記されている。このポールも新しく見えるが、どこからか移して塗りなおしたものかもしれない。

新しいポールが立っている

 さらに進むと「白龍大神」「古女郎大神」の文字が書かれた赤い鉄製の鳥居が立っているのは前と同じ。この鳥居の朱は薄くなっており年代を感じる。

年季が入った鳥居

 この鳥居から少し進むと右手に階段があり、上に石碑が立っている。階段に立っている鳥居は以前からあったが、塗り替えられ、朱の色が鮮やかになっている。石碑の周りもきれいになっている。

鳥居も塗り替えられて

 元の道に戻って直進して行く。塗り替えられた鳥居がいくつかあるが、上に「天在諸神」とかかれている鳥居はそのままだった。

「天在諸神」の名が

 さらに進むと、右手に小さな社があり、その向こうに石碑が数多く立っている場所がある。社の横には、以前にはなかった掃除の用具などが置いてある。

たくさんの石碑が並んでいる

 社のところから、左下の方に降りていくと鳥居が並び、滝があり修行場の雰囲気が漂う。このあたりも鳥居や道の脇の手すりが塗り替えられ、きれいに整えられている印象だった。滝壺のそばに石の鳥居があり「神域」と記されている。

修行場の雰囲気が漂う

 鳥居の横にはいくつかの石碑が立っている。石碑の文字も鳥居に掲げられた文字も、「龍」の字が目立つ。龍神信仰とも結びついているのだろう。

石碑が立つ

 洞窟の中の様子は前に来た時と変わっていなかった。修行の中心的な場だったのだろう。小さな祭壇のようなものがあり、この写真ではちゃんと写っていないが、奥に「鎮魂」の文字が見える。手前の鉄のポールの朱だけが塗り替えられ、赤い色が鮮やかだった。

 全体的に、かなり整備が進んでいるようだった。心霊スポットとして興味本位に扱うのではなく、宗教的な文化遺産としてとらえるべき場所といった印象を強くしたのだった。

洞窟の中