ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

斑鳩は秋がいい

快適な朝

 今日は木曜日で仕事休みの日。今日から土曜日までは天気もよく、快適な気候になりそうで嬉しい。いつもより少し遅め、6時半過ぎから朝の散歩に出かける。街路樹のクロガネモチの実が赤く色づいている。この木は実をつけている期間が長く、くっきりとした印象がある。

クロガネモチ

 一昨日、散歩コースの田んぼの半分くらいの稲刈りが終わっていたが、今朝見るとほぼすべての田んぼで終わっていた。一気に見通しがよくなった気がする。

稲刈りも終わって

斑鳩へ

 今日は斑鳩方面を歩くことにした。9月終わり頃にも来たが、まだコスモスが少し咲きそろっていない感じで、今がちょうど見頃だろう。

 昔、布施明が「旅愁~斑鳩にて~」というレコードを出していた。「シクラメンのかほり」でレコード大賞をとった2年後で、完全に昭和の話。なんとも地味な曲だったので、覚えている人は少ないだろう。テレビで歌っているのを見た時、なぜこんな奈良のご当地ソングのような歌を歌うのだろうと思った記憶がある。その出だしの歌詞が「斑鳩を旅するのなら春よりも秋がいい」という。やはり斑鳩は秋なのだ。ちなみに作詞は松本隆で、歌詞はすばらしい。

 法起寺のあたりでは、平日にもかかわらず写真を撮る人、写生をする人が集まっていた。みんなリタイアした年齢の方ばかりだ。とりあえずみなさんが撮っておられるアングルで1枚。

コスモスと法起寺の塔

 法起寺の近くの畑の中に女の人がずっと同じ場所に立っていると思ったら案山子だった。よくできていると思って撮ってみたらそれほどでもないが、遠目には人間のようだった。

よくできた案山子

 法輪寺の横の駐車場にバイクをとめ、あたりを散策。ちょうどこの時間帯が雲一つない青空で、三重塔がくっきりと見えた。こちらはコスモスの前景はなし。

法輪寺の三重塔

 法輪寺から斑鳩溜池の方に向かって歩いた。途中の畑の柿がすっかり色づいていた。私の斑鳩の秋のイメージはコスモスと柿だ。

青空に柿の実

 斑鳩溜池には水鳥が泳いでいた。かなり遠かったが、カルガモではない気がする。撮ってみたが、このシルエットだけで分かるのだろうか。私は分からなかった。

この水鳥は?

 斑鳩溜池から法輪寺前に戻る途中の畑で、キバナコスモスにアゲハチョウがとまっていた。花と虫の組み合わせというのはなかなかいい。

キバナコスモスにアゲハチョウ

 下の写真はコスモスにクロアゲハ。こちらはいまいちかもしれない。このあたりにはコスモスが畑いっぱいに咲いている場所がいくつもある。

コスモスにクロアゲハ

 その後、法輪寺から法隆寺のあたりまで歩いて散策した。法隆寺は修学旅行生が2組ほどきていた。新型コロナがいちばん大変な時期には参拝客も減り、文化財の維持管理もままならずクラウドファンディングまでしていたが、もう戻ってきているのだろうか。下の写真は東大門越しに眺めた境内の様子。なかなかいい感じ、やはり斑鳩は秋だと実感したのだった。

東大門から見た境内